水曜日, 2月 09, 2005

ホリエモン再び

 顔を見ただけでは、ボーッとしていて眠そうなアンちゃんにしか見えない堀江社長はそれなりにやり手のようである。今回のニッポン放送の株取得劇も普通に考えれば無理だと思って鼻から考えない手段だっただろう。ところが、突然筆頭株主に名乗りを上げることになってしまったのだから、フジテレビにとってはまさに青天の霹靂としか言い様のない状況に追い込まれてしまった訳である。

 村上ファンドによるニッポン放送の株の買い占めによってある日突然ニッポン放送を乗っ取られるという危機に初めて気付いたというのも相当に間抜けである。通常ならばグループ同士なので簡単に問題が解決すると考えたが、鹿内家との確執問題などがあり内部は一枚岩ではなかった。今のフジテレビの体制を善かれと思わない株主が多かったために突然ホリエモンが登場出来たのだ。ライブドアは村上ファンドからは株を買っていないと言う。現在の持ち株比率は35%、もしフジテレビがライブドアとの提携を拒否した場合村上ファンドの株式は全てライブドアの手に移ることになる(55%の株式保有)。そうすれば、ニッポン放送はライブドアの物になってしまい、フジテレビの実質支配が可能になる。新株発行などで対抗しようとするかもしれないが、それは無駄なあがきになってしまうだろう。

 ホリエモンの後ろに控えているのが誰なのか掴み切れないが、旧体制と組む楽天よりもライブドアはよっぽどどやり手だったのである。

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