金曜日, 2月 04, 2005

メディア規制 流れ反映か

 メディア規制 流れ反映かという東京新聞の記事をみて考えるところがある。「マスコミはやくざ者より始末におえない悪辣(あくらつ)な存在」という特捜部長の言い分は決して褒められたものではないが、行き着く先は「大本営発表」だと言う発言はもっと頂けない。実は東京新聞は新聞の中では一番偏向していない新聞である。読者数が限られるのにも関わらず真面目に報道を行っている。そこでさえ、こう言った反応をするのである。大本営の発表を必要以上にに脚色してとんでもない記事を平気で作っていた朝日新聞はまさに、やくざ者より始末におえない悪辣(あくらつ)な存在だったし、今もそうなのである。平和だ民主主義だ平等だと何かと言えば、口にして正義を語りたがるために疑うことを知らないお人好しは朝日などを正義のシンボルだと思っているが、あそこが褒めていた国はどこも独裁国家だった。

 なまじ影響力のあるマスコミが世論を作り出すことの害は、マスコミから語られることはない。それだけではなく今のマスコミの報道のやり方は、安っぽいサスペンス劇場のように品がない。事実を報道すればいいだけなのに、ニュースまでがワイドショーのように扇情的な取り上げ方をして大衆が偏った世論を持つようにムードを作り出している。こんなものには、百害しかないのだ。

 知っていても相手が強い時には耳をふさぎ、叩ける時には正義面をしてしゃしゃり出る。これも、マスコミに共通して見られる傾向である。こんなやつらを「やくざ者より始末におえない」と言ってどこに問題があるのか。問題のあるマスコミを規制しても問題ないはずだが、それが行き過ぎれば「大本営発表」になってしまう。なぜなら今の日本には輿論がなくなり(だからすぐにムードに流される)、良識のある大人がいなくなってしまったのだ。これも、普通選挙と言う間違った制度を取り入れてしまったからに違いない。

 結論:記者クラブに出入りしているような大マスコミは、やくざ者より始末におえない代物であり、今の世の中には世論(せろん)はあるが、輿論(よろん)は既に死んでしまったということである。

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