火曜日, 9月 20, 2016

タカ派が戦争を始めるわけではない

世の中には事実ではなく印象で事実を誤認することがままあるが、その最たるものは戦争を始めるのは保守であって止めるのはリベラルだという誤解。全米ライフル委員会が支持母体の中にあるのでドンパチを始めるのは共和党の方だと勘違いしているようだが近代に入ってから大きな戦争を始めたのは民主党政権の時だったと事実は変えられない。

第一次世界大戦:ウッドロー・ウイルソン第28代大統領/民主党
世界平和のために国際連盟を提案したその人が参戦にゴーサインを。
第二次世界大戦:フランクリン・ルーズベルト第32代大統領/民主党
ニューディール計画での景気回復がうまくいかなかった時に偶然日本が宣戦布告?
ABCD包囲網で追い詰めなければ太平洋には出ていかなかったのに
朝鮮戦争:ハリー・トルーマン第33代大統領/民主党
第二次大戦終戦時の大統領であったが朝鮮戦争時に参戦したのもトルーマン。停戦を調印したのは共和党のアイゼンハワー。
ベトナム戦争:リンドン・ジョンソン第36代大統領/民主党
ベトナム参戦に反対だったケネディ暗殺を受け大統領となりベトナム参戦

ブッシュ親子時代に湾岸戦争を始めたから共和党の方が好戦的と勘違いされるがそれは多分に民主党=ケネディの印象が強いから。元々、リベラルは国を問わず理想主義に走る傾向が強いため平和だ自由だと綺麗事を並べたがるが、同時にそれは他者に対して不寛容となる恐れを孕んでいる。世界平和のためなら戦争もやむなしとなるのである。

ブッシュ親子に関しては共和党というよりはその背後にある軍産複合体と一心同体であったのがそもそもの開戦の理由。清濁併せ持つ連中はそう簡単に軍産複合体の口車に乗せられたりしないものである。

結論:戦争の本質を知っているものはそう簡単に戦争は仕掛けないのだ。

0 件のコメント: