火曜日, 10月 25, 2005

自ら選択肢を減らすIT業界のメディア支配

 楽天によるTBSの買収(そうじゃないと言っても実質はそうなのだ)騒動。CX(フジテレビ)の時にも書いたことなのだが、傘下にテレビ局を持つことは力を失う原因になってしまう。これは、SONYの失敗を見ていれば明らかなことなのだ。天下のSONYはその配下に映画とレコード会社を抱えているため、非ネットワーク時代(非デジタル)には、最強の布陣であったが、今はそれが足かせとなってしまって身動きが取れなくなっている(動こうにも配下のメディアを犠牲には出来ないからだ)。そのために、フットワークは家電業界の中にあっても一番遅くなってしまった(ユニバーサルを手放した松下は結局得をした)。

 楽天は何がやりたいのだろう。まさかテレビ番組の配信で客集めをしようと言う訳ではないだろうが(そう考えているとしたら臍で茶が沸いてしまう)、意味が全くわからない。ライブドアのように最後は高く株を買い取らせるのが一番だ。それくらいハードとしてのテレビ局に魅力はない(会社では無くコンテンツが重要なのだ)。

 大体、ネットワークで配信が可能な時代に地上波デジタルなどという戯けたことに付き合うようなメディアに将来はない。何故ならば地上波デジタル放送に対応出来るような人達は、すぐにでも光ファイバー放送に対応出来る人達だ。現在の地上波にしか対応出来ない人達が地上波デジタルなど所詮無理な話だ(放送は無料でハードが合計で5万以下にならなければ広まりようがない)。

結論:他にいくらでも放送すべき問題があるのに、郵政民営化法案に反対した議員の処分はどうなるかなどと言うどうでもいい問題(本人以外には関係ないことだ)で騒いでいるメディアなど買っても高い給料ばかり取っている出来損ないを社内に抱えるだけだと速く気付いてもらいたいものである。

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