金曜日, 10月 28, 2005

光が地上波デジタルを葬り去る

 予てから何度も言ってきたことがある。ガス会社は電気会社に変わり、電気会社は通信に向かい、電話会社は放送に向かわざるおえなくなる。
 どういうことかと言えば、ガス会社は燃料電池を各家庭に設置させることが出来ると、電気会社は電気では利益を得られなくなり、通信事業に手を伸ばさなければ無くなる。そうすると通信会社は通信だけでは利益を得られなくなるため通信用の光ファイバーを利用したIP網を利用していずれ放送コンテンツの送信を行うようになる。それは、もう間近のことであるが放送業界はまだそのことを理解していない。割り当てられいる電波を後生大事にしているうちに取り残されてしまう。放送局自体が乗り気でない地上波デジタルなどに付きあっていたのでは、それこそのたれ死んでしまう。

 放送と言う事業自体が再編されようとしている現在(スカパーはNTTの光で配信されることになった)、テレビ局に残された生き残りの道はコンテンツの製作しかない(ほとんど外注に頼っている今、放送局に番組を作る能力など無いかも知れない)。これからは、テレビ局の下請けであった制作会社こそ、テレビ局以上に重要な存在になるのだ。三木谷さんはその辺が全然理解出来ていない旧世代の人種なのである。

結論:テレビ会社を買う金があったら、番組制作会社とのコネクション作りに金を使った方が良い。その辺りをテレビ局に抑えられているから、テレビ会社を買うんだというのは自らコンテンツの幅を狭めることになる(つまりSONY化すること)と気付けばAppleのように成長出来るだろう(Appleは既にそこまで準備をしているはずだ)。地上波デジタルの本放送は墨田区に第二東京タワーを作って終わりになるかも知れない。

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