水曜日, 10月 19, 2005

靖国はもう外交手段にはならない

 小泉純一郎が靖国を私人として(どっちでもいいが)参拝したが、今回の抗議は今一つの印象を受けた。これは、画期的なことであろう。靖国や教科書問題をことさら大きく取り上げて騒ぎ立てる新聞社がすっかり信用を無くしたことが大きく影響しているのである。ここのところ繰り替えして捏造とでっちあげ記事で乱発している朝日新聞のことである。もともと靖国問題は内政問題であり、それを他国があれこれ言うこと自体がおかしな話であるのだが、それを利用して左翼新聞である朝日がご注進して中国や韓国などの反日感情の強い国を焚きつけ、それを現地から発生しているという抗議行動として日本に返すと言うマッチポンプの構造が破綻しようとしているのだ。

 朝日は、自身をクオリティティ・ペーパーだと勝手に思い込んでいるが、戦前を含めて一度もそうだったことはない。戦後の民主主義(左傾)と合致していたために、進歩的と思われてきたことが(進歩的文化人という無責任な連中となれ合っていたと言うことだ)。しかし、民衆の心は自由主義(左傾=サンケイ)に流れてしまった。朝日はこちらの流れを保守反動だと言いたいようだが、国柄を無視する保守などありえないのだ。というわけで、気分はアメリカべったりの左翼の時代になっているのに、朝日は一人中国べったりの左翼をやっている。現在の自民党に国会の占領を許すような空気の中、馬鹿の一つ覚えの自虐史観でしか物を言えない新聞に力があるはずはないのである。というわけで今回中国は靖国問題を声高に叫ぶことの利害得失を考え、トーンを落としてくることが考えられる。もしも、朝日が一人で騒ぎ立てるようなことがあればかえって批判をしないかも知れない。

結論:これからどうなるかはまだまだ解らないが、靖国が外交カードとしての力を失っているのは間違いないようである。日本以外の国でそのことを口に出すと逆効果であることは韓国が身をもって知っているはずである(ヨーロッパで日本を批判していたら、それは日本の問題ではなくお宅の問題でしょう。いつまでもそんなこと言ってると笑われるよとドイツやフランスに言われたのである)。

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