木曜日, 10月 27, 2005

携帯ビデオには需要がない

 iPodもビデオが見えるようになったため、携帯ビデオがこれから来るなど(恐らくそうなって欲しいと言う願望だろうが)と馬鹿なことを考えている人達が多いようだ。絶対に来ないとここで断言してしまおう。何故ならば音楽プレイヤーには、Walkmanが出る前にはラジカセのヒットがあったし、Walkmanは携帯CDやMDへと進化していった(大したことがない進化であったかもしれないが)。それに引き換えビデオはどうかと言えば車載型のビデオやDVDはそれなりに売れているが携帯タイプは需要が全くないに等しい。つまり物珍しさで買う奴がいるかどうかであってどうしても必要で買うようなものではないのである。

 外出先でDVDを見たい人はDVDプレイヤーではなくノートPCを使う(ノートPCの方が画面は大きい)だろう。携帯電話で2時間もビデオを見ると言うのも聞いたことがない。ようするにビデオというものはそういうものなのである。ながらで視聴が可能な音楽とは違いビデオは視覚を占有するため注視しなければいけない。読書と違ってこちらのペースで見ることも出来ないのだから、メディアとしては自由度が低過ぎるのである。PSPはUMDを使ってDVDクラスの動画を見られると言うがDVDをコピーしてUMDが作れる訳でないから新たに買い足さなければいけない。そこまでするような作品がごろごろ転がっているとでも思っているのだろうか。PSPでの動画を普及させたいならばDVDをUMDに変換するソフトを付けなければいけないのにUMDは書き込む装置がない。そうなればリッピングしたデータをメモリースティックに入れて見なければいけないが映画が入る容量のメモステは5万円近くするのだから、そんなことをする奴は馬鹿である。つまりビデオが見ることの出来るiPodとPSPは全く違う次元のプレイヤーなのである。

結論:iPodのおかげで携帯ビデオのすそ野は広がるだろうが、販売されるものはショートムービー位で、後は無料で見えるビデオポッドキャストになるだろう。ニュースなどのタイムシフトとしての役目を担うにはPSPにかかるコストは高過ぎるのである。

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