月曜日, 5月 05, 2014

日本メーカーは本当にガラパゴスなのか

さんざっぱら日本のケータイはガラパゴスだと叩いてきたが、他のPCや家電も見渡した結果今の国内メーカーはガラパゴスどころかただの井の中の蛙に過ぎないと結論づけるしかないことに思い至った。ガラパゴスは曲がりなりにも独自の進化を遂げたものに対しての尊称、名付け親の中島聡氏もネットに繋ぐ事もアプリもない欧米のケータイに対し日本はキャリアの中に閉じた仕組みの中でインターネットとのメールのやり取りやケータイアプリなど独自の世界を構築した事を評価してガラパゴスと命名し、そこには揶揄する意味合いは含んでいなかった。

少なくともケータイはiPhoneが入ってくるまではぎりぎりガラパゴスを保っていた。但し、それは世界に出ていくことなど全く考えず日本市場だけを見続けた結果。海外に手を伸ばそうとしたドコモがことごとく失敗して撤退を余儀なくされているように世界標準として通用する形にはなってはいなかったのだ。それなのにスマホの時代になっても同じサービスをスマホの世界に持ち込もうとあがき、そんな事に時間を取られているので海外勢に後れを取り世界に出ていく事も可能なOSを選んでおきながら自滅していったのだ。

それはケータイ以外の家電にも言える。国内の他社との横並びの戦略をとっていながら、その中で他社に抜きんでようとどうでも良い機能を無理やり載せて世界には出せない製品に仕上げてしまい結果的にSamsungやLGの後背を追う形になってしまったのももとはと言えば視野狭さくに陥っていたから、そんなものは進化でもなくただの「井の中の蛙」だったからなのだ。

結論:日本のメーカーは井の中から世界を臨んで国内の動きを臨み、その上で社内の空気だけを見ながら製品を作っている井の中の蛙に過ぎない。世界で通用している企業は最初から世界で必要としているものをターゲットに製品開発をしているのである。

0 件のコメント: