金曜日, 5月 16, 2014

集団的自衛権騒動で思う事

憲法にどう書いてあろうとも生存権として認められている自衛権を拡大して集団的自衛権も認めさせようと安倍さんが動いているが、進んで交戦さえ認めていない段階をまずどうにかした上での議論だろうと思うのは私だけだろうか。

まず最初に気付かなければいけないのはこの時代に専守防衛などと言っていたら生きていけないと言う事実。ミサイルを撃ち込まれたら直ちに次の一発を撃ち込まれる前にミサイルを叩く爆撃機も持たず、地上を叩く攻撃機も持たない日本。そして朝鮮戦争当時の専守防衛(戦車で上陸軍を叩き、戦闘機で核武装爆撃機を叩く)体制しか持っていない事実。更にはそんな状態なのに安全保障同盟国(アメリカ)の片腕として動こうと言うあり得ない事実。

神国日本と未だに考えている人たちはこれで日本もやっとまともな国になれると喜んでいるようだが、専守防衛と言いながら二月でも三月(二年や三年ではない)でも補給なしに戦争を続けられる弾薬の備蓄もなく(燃料の備蓄はあるが弾が切れたら戦えない)、シーレーンを守る為の航空機の輸送手段(空母)も持たない状態でどうやって集団的自衛権を確保するつもりなのだろう。

断っておくが私は左翼ではないし、他国が責めようと間違っても考えないような軍備は必要と考えている。今はそんなレベルではない(自衛隊員の練度の話ではない、装備の種類や規模の話だ)から、気分だけで盛り上がって集団的自衛権などとほざいていると良いように利用されるだけだと言いたいだけなのだ。

勿論、侵略戦争など愚の骨頂だからそのための軍備などしろとは言わない。日本の一番の問題点は軍事をタブーにし続けたために剣道と真剣勝負を混同する人ばかりになってしまっている事。そう言う人たちはいざ有事となると歯止めなど掛けられない。要は戦争になったら自衛隊は絶対に勝てると直ぐに信じ込んでしまうのだ。実際の戦争はそんなに甘くはない。正々堂々の一騎打ちで戦うなど実践ではありえないのである。

さて、そんな中お隣の国やバカな左翼が日本が集団的自衛権を持つ事を軍国主義の復活だと騒いでいるようだが、それは大きな勘違いなのも確か。日本は別に韓国と休戦状態にある北朝鮮とは違い、アメリカ軍に協力する集団的自衛権を持ったとしても何の資源もない韓国を攻める事などありえない。それどころか、いざ韓国に何かが起こった時に安全保障を結んでいれば韓国を助けてくれる一番の友軍になる国。集団的自衛権がなければ韓国の戦争に介入する事は不可能となり…

結論:韓国人は集団的自衛権を持たなければ日米韓でどんなに訓練をしようが韓国が火の海になっても日本からの助けを得られない現実を知らず、日本人は集団的自衛権があったとしても現在の自衛隊では国外にまで遠征して戦う為の戦力を持たない事を知らない。それにしても、陸続きでもない国が制空権を取る手段もなしに侵略戦争が可能だと思い込んでいるサヨクの方々はまず軍事の勉強をしてもらいたい。私が防衛省の幹部だったら侵略戦争をしてくれと頼まれたって「無理です」としか答えようがないのである。

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