火曜日, 10月 25, 2011

うつ病には覚せい剤

 有効な向精神薬がなかった時代にうつ病になると覚せい剤が処方されていたなどと言うと驚かれるかも知れないが、現在うつ病扱いされているような抑うつ状態までうつ病と診断されるような乱暴じゃなかった時代には本当にどうしようもなければ所謂覚せい剤や興奮剤と呼ばれるような薬が処方されていた。覚せい剤を処方した時の問題点はぶっちゃけシャブ中やポン中になってう依存症にあったわけだが、現在安易に日本で処方されている睡眠導入剤から向精神薬が覚せい剤よりも安全であるなどと言う保証はどこにもないのも事実。それなのに、対処療法を拡大解釈(投薬によるポイント稼ぎだと思うが)して、日本以外の国では到底認められない複数の向精神薬の処方が常態化し、揚げ句の果てには副作用が少ないと持て囃された抗うつ剤の安易な処方で自殺者が増えたのだから始末に負えない。
 
 どうも日本人は薬は身体に良いものだと言う根本的に間違った考えにとらわれているようだが、抗がん剤をみれば解るように健常者でさえあんなものを投薬されたら間違いなく寿命を縮める。薬と呼ばれているものは基本的に毒物。薬理効果よりも副作用の方が大きいのが日本で処方されている多くの抗がん剤の実態なのだ。
 
 話しがそれてしまったので元に戻すが、現在安易にうつ病とされる症状の多くはきちんと診断すればうつ病とは全然別な代物。大体は良く眠れない⇒睡眠導入剤⇒抑うつ症状の悪化⇒抗うつ剤の投与⇒薬物による精神障害と進んでいるように思う。実際に私の知っている人で、不安による睡眠障害から統合失調症とまで診断された者がいる。
 
 途中経過はどう考えてもうつ病だったのだが体制が出来る度に薬剤の変更と投与する薬剤の追加。睡眠導入剤と睡眠薬、その上抗うつ剤をを処方された揚げ句の精神錯乱状態だったのだ。どう見ても統合失調症にしか見えない状態だったが、向精神薬を投与した結果はパーキンソン病の症状の発症だった。
 
 その後どう考えてもおかしいと言う事で、まともな病院で診察の結果ドーパミンが阻害されているためにおかしくなっているに違いないと向精神薬の投与中止とドーパミンの投与で無事生還する事が出来たのだ。人間の心を何かしっかりしたものだと勘違いしている人が多いが、基本的に精神活動(感情)を司っているのは脳内の化学物質。対処療法的にその化学物質の吸収を阻害したり、打ち消したりするのが向精神薬の正体。精神活動に影響を与えるから病気の症状を抑える効果があるのだが、複数の薬剤を併用すれば精神活動を破壊して仕舞うのは間違いないのである。

結論:心に働く薬は使い方を誤れば心を破壊する。今のように安易な抗うつ剤の処方は自殺者や精神障害者を増やすだけになってしまうだけ。人間をやめる事になるのなら覚せい剤でも同じなのである。うつ病に覚せい剤を使えと言うのではなく抗うつ剤を安易に使うなと言いたいのだ。

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