火曜日, 10月 25, 2011

黒船襲来に脅える日本のメーカー

 前にも書いた事だが、ハードウェアの面でしか捉えられない日本のメーカーが本格的に電子書籍に進出するために発売開始されたKindleに対して右往左往している。個人的には、Kindleが出て来てもいないのに息切れしたり自滅している状態の日本がKindleで騒ぐ気が知れないのだ(そもそも日本のメーカーにはビジネスモデルさえないじゃないか)。
 
 そんな薄らバカばかりの日本メーカーが浅知恵でどんなハードを出してこようがAmazonに勝つ事などある筈がない。Amazonにはハード本体で儲ける気持ちなどこれぽっちもないのだから、ハードで儲けなくてはいけない日本のメーカーが太刀打ちしようと考える事自体がナンセンスなのだ。対抗しようと思えばKindle以上に安価で販売するかどうでも良い機能で厚化粧をしてカタログスペックで目を眩ませるしかない。
 
 もう一方のAppleは言い値のままディスカウントをする必要もなく売り切る事が出来る(だから粗利がとてつもない)からハードウェアで利益を上げ、コンテンツの売上を期待する必要のないビジネスモデル(iTunesはそれでも大きな利益を上げているが)を取っているが、こちらに対抗しようとすればApple以上に魅力的なエコシステムを用意するしか方法がないが、自社だけでそんなものを作る事など出来るわけもないのでで提携でどうにかしようと言う話しになるが、そうなればコンテンツからの利益が還元されなければハードで利益を上げなければいけないが、それが出来るならiPadといい勝負をしている筈なのだ。
 
 Appleの製品が売れているのは別にデザインが良いからではない(他と比べたら雲泥の差はあるが)。Steveが命を縮めてまで取り組んでいたのはカッコいいデバイスを作る事以上に、音楽や映画、出版業界の旧弊を取り去る事だったが、それが出来たからこそApple主導でコンテンツを含めたエコシステムを構築出来たのだが、それを全く理解出来ていないのが日本のメーカーも含めた他のメーカー(特に日本は酷い)。業界の顔色の方が顧客の顔色よりも大事な状態で自己満足と言い訳だけの製品が売れたらその方がおかしいのである。

結論:黒船を恐れているような振りをしながら、黒船が自分たちに出来ない事をやってもらいたいと考えているのが日本のメーカー。そんな事でAppleやAmazonと勝負などできる筈はないのである。

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