火曜日, 3月 29, 2005

新東京タワー

 新東京タワーの候補が墨田区に絞られた。地元に新名所が出来ることは喜ばしい限りであるが、一番最後に名乗りを上げたことに横取りされたような気持ちを抱いている自治体が多いのも確かである。曰く何も地盤の軟らかいゼロメートル地帯に作る必要は無い。集客地であるうちの方が良い。区北部の開発を期待していた。東京にふたつもタワーがあるのずるいなど、それぞれの思惑で色々と意見を述べていたが、一つだけ訳の判らないのがあったので、私の意見を述べたい。それは、”東京の外れにタワーを作る必要は無い”だ。これを言ったのが港区や中央区や文京区ならば判るが、言うに事欠いて練馬区なのである。いつから練馬区が東京の中心になったのだろう。経度から見れば墨田区よりも中心に近いかも知れないが緯度から見た場合外れも良いところだ。関東平野で考えた場合はどちらもそんなに違いがなく甲乙は付け難い、東京に限れば立川市が中心だと考えるべきだ。外れである練馬区に墨田区が外れと言われる筋合いはないのである。墨田区は台東区と並ぶ典型的な下町である。江戸時代は江戸のうちには考えられていない地域だったが明治以降は重要な地域であった。現在はかなりくたびれてしまったが(震災と戦災は大きかった)、東京らしさ(外人にとって)の代表である浅草の川向こうと言う立地は大いに活かされるべきだろう。それと、今回最終候補に選ばれた理由の一番肝腎なところは権利関係のはっきりしている広い土地が確保出来ることだろう。遊休地(再開発地)となっている東武鉄道の土地だけで大半が済んでしまうのが大きい。

 墨田区は災害に弱いと言う指摘は非常に大切なことである。確かに木造住宅の密集している墨田区が危険なことは間違いないが、墨田区は錦糸町、曳舟、押上と再開発が一気に始まろうとしている。ついでだから江戸情緒たっぷりの街に作り替えてもらいたいものである。

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