土曜日, 3月 05, 2005

コクドがミカドで無くなる時

何十年も前から知られていた問題でついに堤義明が逮捕された。本来ならばその錬金術と節税工作(相続税に関しては明らかな脱税だった)を黙認してきた社会(マスメディアや国や財界)にも問題があるはずなのに、それは棚に上げていきなり逮捕だと言うのだから堤以上に酷い奴らである。マスメディアや国や財界が全く知りませんでしたとぬけぬけと言っているとしたら、それこそ盗っ人猛々しい限りである。堤義明に対してするべきだったことは、何十年も前にきっちりと税金を収めさせ、西武の上場を阻止する(そもそも上場基準に達していないのだから)ことだったはずである。見て見ぬふりをしていながら金のあるうちは好きなようにさせておいて、オリンピックをプリンスのために長野に誘致させることさえしてきたではないか。

堤があそこまで裸の王様になってしまったのは、その取り巻き(あの会社の社員は喜んで奴隷になっていた)と、それを許してきた社会にあったはずだ。プリンスの社員の態度は最悪だった。一度も良い感じを受けたことは無かった。それが、全てだった。そもそも、土地の買占めと肥を運ぶための鉄道から始まって、たった一代であそこまで大きくなるというのは並大抵のことではないのだ。「そこに何も無かったはずがない」と考えるのが正常な神経だ。


結論:マスメディアや財界や国は、決して北朝鮮の国民をおかしいとは言えない。何故ならば、独裁者に対しては全く同じ態度をとっているからだ。そして、独裁者が倒れた時に言うのだ。「あいつはこんなにも酷い奴だった」と。お前らの方がよっぽど酷い奴らだ。

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