火曜日, 11月 01, 2016

MacBook Proを買ってはいけない 〜10の理由〜

大方の予想通りに発表されたMacBook Pro。これだけ長いこと待たされたのだからできれば処理能力的には大きな違いが消費電力が圧倒的に小さいKaby Lakeで出して欲しかったとお嘆きの方も少なからずいるのではないだろうか。何かを発表するたびにAppleはイノベーションな企業じゃなくなった、 Steveがいればこんなことにはならなかったと馬鹿の一つ覚えは相変わらずだが、スマートフォン以前にすでに成熟商品になってしまっているPCであっと いうような進化を毎年のように求める方がおかしいのである。そんな連中の考えている進化なんて次の年にはもう誰も話題にもしないようなどうでも良いものば かりなのだから。

というわけで今回は4年振りに色々な点が変更されたMacBook Proを買ってはいけない(と言っている連中の)理由に関して書いてみたい。

買ってはいけない10の理由
その1:起動音がない
ス ペシャルイベントのプレゼンでは誰もそおなことは言っていなかったがMacでは定番だった電源が入ったことを知らせる起動音がついになくなってしまった。 システムが不安定な時代は連中聞かされた起動音もなくなるとなると寂しいと宣う人がいるが、正直Macのシステムを終了したり再起動を掛けたりすることな どOSのアップデートの時しかないのが今のMac。Windowsユーザーはどんな使い方をしているのかは知らないが起動音をどうしても聞きたい人は買っ てはいけないのである。
その2:SDスロットがない
一眼レフのデジカメも持っているが大抵はiPhoneで済んでしまうの で持ち歩くことなどない。当然SDメモリ経由でデータをやり取りすることなどなくなってしまった。それなのに滅多に使わないものを標準で装備するなど意味 はないと言う論理的な判断ができない人は未だに絶滅していない。そんな絶滅危惧種がこれから増えることはないとは思うがそんな人は買ってはいけないのであ る。
その3:USB Type-Cしかない
未だにシリアルポートが付いているものを探すような人にとって最新のインター フェイスはUSB Type-A。同じIntelの規格とは言えThunderboltなど知る由もないのだからUSB Type-Aが一つもないと言うことはあんたらに使って欲しくないと言われたも同然。そこまでコケにされたら買う気など失せてしまうのである。
その4:イヤフォンジャックは音声入力ができない
iPhone から消えたイヤフォンジャック(3.5mmミニフォンジャック)がなくなるのではないかと大騒ぎをしていた連中が胸をなでおろしたのはイヤフォンジャック ポートがあったから。そんな人たちの喜びも束の間、既存の3.5mmイヤフォンジャックはオーディオ入力ポート(光オーディオ入力可)兼用の仕様だったの に今回は単純にオーディオ出力専用ポートになってしまったらしい。3.5mmミニフォンジャックをオーディオ入力ポートとして使いたい人は買ってはいけな いのである。
その5:Kaby Lakeじゃない
何年も待たされたのだからSkyLakeを飛び越してKaby Lakeを積んでくるだろうと私も期待していたくらいだから、そう考えていた人も何人かはいるだろう(多くの人はそんなことは期待していない)。それなの に入っているのは1年落ちのSkyLake。第7世代と言われるKaby Lakeは実はSkyLakeの省電力化を優先した改良型にすぎないと言うことは分かっているが次世代の言葉の響き(実利ではない)が大事なドヤ顔がした いだけの輩は買ってはいけないのである。
その6:escキーがない
VIMなど使うことのない私にとってメニューバーから 「強制終了…」を選ぶ面倒を省くために使うショートカットでしか使わないescキーだが、VIMがないと生きていけない人にとってはこれだけはなくして欲 しくない重要なキー。それがあっさり取り払われてしまった。VIMと心中が理想の人は買ってはいけないのである。
その7:そのトラックパッドが大きい
大 きすぎて手のひらでおかしな動きをするのではないかと心配しているWindowsユーザー(MacユーザーはMacのトラックパッドがWindowsのよ うにしょうもないものでないことは知っている)はパームレストの半分も占めようかと言うトラックパッドに怖気付く。Windows PCにとってトラックパッドが無用の長物だからなのだが刷り込まれた記憶をあっさりと拭いされるほどWindowsユーザーは柔軟ではない(柔軟なら Macに乗り換えている)。そんな人は買ってはいけないのだ。
その8:タッチパネルじゃない
iOSではタッチパネルはなく てはならないインターフェイスであることは一般常識だが、水平面で使うわけでもないしOSでフルサポートされているわけでもないのにタッチパネルをスク リーンに実装してしまうのがWindowsメーカーとユーザーの常識。さすがに長時間そんな使い方をしていたのでは腕に支障をきたすと気付いている Microsoftは水平に近いくらいに倒して使えるようにしたようだが、恐らくタッチパネルになっているのに多くのユーザーはマウスを使うのだろうな と。PCを使うということは鍛錬を意味すると考える人はMacBook Proを買ってはいけないのである。
その9:ファンクションキーがなくなった
何 かを載せる時に何かを取り去るのがAppleのやり方。ソンポートを使う新製品など出るわけがないのにと思うものを後生大事にしているWindowsユー ザーからしてみればファンクションキーを取り去るなど言語道断。ファンクションキーはアプリの重要な役目を割り当てるための重要なキーなのかもしれないが (実際にそんな目的でWindowsを使ったことがないので本当はどうかなんて知らない)、物理キーなのでアプリごとに機能をわかりやすく表示させること など不可能。そんなもの取っ払って視覚的に分かるものにする方が助かるでしょと言うのがAppleの考え。対応アプリはこれからなので本当に使いやすいか どうかはTouch Barに対応するものが揃ってからの話。マウスとファンクションキーがないと途方にくれるような人は買ってはいけないのだ。
その10:全然革新的でない
コ ンピューター周りで革新なんてマイコンから本当の意味でパーソナルコンピューターに変わったAppleⅡの登場や一般ユーザーがコマンドを使わずにコン ピューターを使えるようになったMacintoshの登場くらいしか無かったのじゃないかと考えている人間からすれば世間で言うハードウェアの革新の多く は技術の発展に伴う進化でしかない。非接触で充電できないとか(挙げ句の果てに爆発するものもある)、タッチパネルで操作できないとか(マウスが必需の PCを使ってる奴に言われたくない)、Blu-rayが見られないとか(さすがにそんな奴はもういないか?)、いずれ今よりも良い方法が登場して置き換え られるハードウェアを載せることを革新だと信じている人は買ってはいけないのである。

結論:誰よりも早くスターバックス (今ではどこにでもあるカフェに過ぎないが)でドヤ顔でTouch Bar搭載のMacBook Proを見せびらすのが目的の輩やIT業界でレビューやテクニカルレポート、アプリの開発を生業にしている人以外はどうしても買い替えなければならない事 情がないなら慌てて買う必要はない。Appleの製品は半年やそこいらで陳腐化したりしないし(4年もデザインに大きな変更はなかった)、次のWWDCの 頃にはKaby Lakeを載せたマイナーアップデートがあるかも知れないから待ってもいいのである。そうは言っても相変わらずのクールなデザイン。思わずポチってしまっ ても神様は許してくれるのである。

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