木曜日, 10月 06, 2016

steveの死から5年

現地時間10月5日のため日本人である私たちにとってはsteveの死を知ったのは10月6日。通勤途中の電車の中で流れてきたTwitterが最初の情報だった。正式にニュースサイトに取り上げたのは日経だったがこの情報だけは疑うことなく受け入れた。哀悼のコメントが数多く上がるのと同時にsteveがいなくなったAppleはもう未来がないという悲観記事も多く書かれたがTImの舵取りの元Appleはそれ以降も成長を続けている。

Appleウォッチャーではない人からすればsteveがいなくなってAppleからイノベーションがなくなったと言う論調は響きやすかったのだろうが、steveが元気な頃から妄想の世界としか思えないような新製品を勝手に予想していただけなのに実際の製品発表を受けてAppleのイノベーションはもう終わったと書いていたことは大昔からのAppleウォッチャーであるマカーにとっては当たり前の光景。steveのビジョンを受け継いだ経営陣がいる限りは心配はないのである。

細部にまでsteveの目が通っていた最後の製品であるiPhone 4Sで初めて登場したSiriは遂にMacにも搭載され5年前にその第一歩を踏み出した音声認識型のエージェントはようやくユーザーインターフェイスの本命になろうとしている。Googleなどがビッグデータの世界にどっぷりと浸かる中、微妙に距離を置くAppleの姿勢をAIの負け組のように捉えている人も多いようだがそれは世の中の常識に毒されて本質を見誤っているのではないかと。

Appleはオープン戦略をとっていないのでいずれ負けると言うのも未だに言われているがそれはハードウェアとOSに関してであってそれ以外に関しては決してそんなことはに。その証拠にHealthKitやCarKit、ResearchKitなど業界横断的なプラットフォームになる取り組みとなっているし、Appleが排他的でないからこそIBMを始めとする多くのビッグネームがAppleと提携を結んでいるのである。実際にその辺りを見ていれば現状ではそう言った提携話の出てこないGoogleの方が閉じた世界に生きているのではないだろうか。

結論:Appleは右肩上がりの成長が当たり前でなくなった時代に巧みに舵取りを続けている。steveのビジョンが今も生き続けている証拠なのである。

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