金曜日, 10月 07, 2016

パーソナル・アシスタント

Appleの「Siri」、Microsoftの「Cortana」、Googleの「Google assistant」、Amazonの「Alexa」と世はパーソナル・アシスタントにあらずんばAIにあらずの空気。Androidスマホの優であるSamsungも「Google assistant」を使わせてもらうだけではまずいと考えたかのAppleを去ったSiri要開発メンバーが起業した「Viv」の開発元を買収すると発表した。

国内に目を向ければドコモの「しゃべってコンシェル」などが昔からあったがSiriのように雑談を楽しめるようなものではなかったのも事実。どんなに贔屓目に見てもエキスパートシステムの範囲を超えないものだった。そんな国内のパーソナル・アシステントに再び光が当たったのにはPepperの功績は大きいだろう。現状はまだシナリオベースの会話が主体なので大した会話が成り立つわけではないがRoBoHonのように音声認識の部分をローカルは「AmiVoice」サーバー上ではNuanceと使い分けバックエンドのAIに関してはIBMのWatsonに任せるなどと言うものも出てきた。

日本の場合はサイズは別にして人型ロボットの頭脳が主たる役目となりハードウェアと一体のスタイルだが、Siriなどのアメリカ勢はハードではなく個人のアカウントに結びついたネット上のアシスタントと色分けされるだろう。その中でも一番その色合いが強いのは多くのハードウェアを持っているAppleだ。今月中に発売開始される煩わしいペアリングを必要としないAirPodsと組み合わせることでどこにでも現れる妖精のようなアシスタントとなるだろう。

結論:どんなに処理能力と分析能力が高くてもビッグデータを解析するだけのAIは大昔からあるAIの延長に過ぎない。ユーザーのパーソナルスペースを奪ったものがこれからのAIの覇者になるのである。

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