木曜日, 4月 05, 2012

フラグメンテーション

私がAndroidはクズだ、化けの皮が剥がれたとblogで書いた時には、「何だマカーの書いたものか、読んで損した」とコメントを寄せて頂いた方がいた。国内メーカーが参入出来ないiOSとは違い、雨後の竹の子のように参入するメーカーが後を立たないものだから業界紙が提灯をぶら下げただけなのに実態と思い込んだのだろうが、流石に最近はAndroidはフラグメンテーションが問題であると書き始めている。

どんな、フラグメンテーションがあるかと言えば、最初に上がるのは1.5(それ以前は正式版のレベルではない)から4.03まで野放図状態のOSである。標準仕様がなかった為にメーカーが思い思いの端末を出してしまった為にスマートフォン(インターネットが出来るのではなく進化すると言う意味のはずだ)と呼べない端末が死屍累々なのが、Androidの世界。どんな初物にも食付く物好きなマニアはそれでも構わないのだが一般のコンシューマにとっては詐欺以外の何物でもない。その上、メーカーは他社と差別化を図る為に訳の分らないハードウェアを搭載しハードウェアのフラグメンテーションを上乗せ。

その上、日本ではご丁寧にもキャリア独自のサービスをこしらえサービスまでフラグメンテーションを起こす始末なのだ。それが、最初から分っていたから何もいじらない素直な端末を作るかアップデートが不要なくらいに全て突込んでしまうお化けを作るしか生き残る道はないと書いたのに理解されなかったわけだ。今なら聞く耳を持つ人も相当増えたのだろうが、それは行こうなユーザが増えたからで、ちっとも嬉しくはないのである。

カタログでは同じ筈であるタッチパネルの操作感もメーカーによってまちまち。たまたま選んだ端末がクズだったらユーザ体験もフラグメンテーションを築き上げる始末。台数が積み上がる(遂に50%を越えたらしい)程、不幸も深くなって行くだけなのである。

結論:フラグメンテーションなんて生易しいものではなく完全なカオス状態なのだ。

2 件のコメント:

bluehips さんのコメント...

開き直って「全力で開発した。新しいOSが欲しいなら買い替えろ」とでも言ってくれればそれはそれでアリだと思うのですが、この端末は防水やワンセグ、この端末は薄型、この端末は小型などとソフトだけでなくハードウエアでもフラグメーションが激し過ぎないかと思います。

携帯2台持ちなんてしてる人は極わずかで、大部分の人は1台しか持たないのだから「全力の1台」以外はいらないのですけど。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

コメントを頂きありがとうございます。

10年使えるものを作れとは言いませんが、少なくとも3年間は陳腐化することのないものを出すのがメーカーの責任だと思います。

Appleだって毎年新しいモデルを出しているではないかと言われそうですが、少なくとも3年経ったら使い物にならないようなものを出していないのは確かです。

各キャリア独自のサービスに特化したハードを載せた端末など愚の骨頂です。実際にどれだけのサービスが短命に終わったかを考えれば、言うまでもないでしょう。

Appleはハードを陳腐化させないために自社で作り出したエコシステムを途中で放棄しなければならないような好い加減な気持ちでサービスを始めてはいませんし、徒党を組んでリスクを取らないで済むような無責任なことも一切しません。

フラグメンテーションを許すということはユーザに責任を丸投げにする事と同じです。私の大嫌いなMicrosoftだって互換性をないがしろにしなかった事は評価に値します。メーカーもユーザも置き去りにすることを何とも思わないGoogleがOSをオープンソースで公開したなどと言われると許し難いと考えた理由がお分かり頂けたでしょうか。