月曜日, 9月 05, 2005

DSにあって,PSPに欠けているもの

 DSとPSPをハードウェアとして比較した場合、PSPに軍配が上がると言って文句を言う人は少ないだろう。画面の大きさや綺麗さは確かにPSPの方が数段上だろう。しかしPSPには残念ながらキラーアプリと呼べるようなゲームが存在しない。どう考えてもPS2用のゲームのディフュージョン版と呼べるもの以外にこれといった物が見当たらない(そうではないという意見もあるかも知れないが)。

 PSPを購入した人と言うのは明らかにPS2を持っている人達である。それと比較してDSには初めてポータブルゲーム機を購入したユーザが多く存在する。つまり新しい市場が誕生したと言うことだ。ゲームに縁遠かったOL(子供ではない女性)が”ニンテンドックス”の登場によって携帯ゲーム機を手にしたのである。これは”たまごっち”と同じ現象である。極論してしまえばPSPは世界を自分の思うように支配したい欲求を持っている人に受け入れられたが、DSは世の中から自分を必要と思われたいと言う人に受け入れられたのである。今の世の中は適度(中途半端とも言う)に自由(自分勝手)で平等(その他大勢と一緒)である。そんな中でペットを飼える人達は犬猫で満ち足りない気持ちを満足させることが出来るが、そう出来ない人達にはそれを実現する手段が今迄無かったのである(たまごっちはあった)。ニンテンドッグスは愛らしい(シーマンはちょっとシュール過ぎた)ことが、一番の魅力である。愛らしさを作り出すためにAI(人工知能)を利用したのである。これは、現代のElizaだ。

結論:ゲーム機としての魅力をゲームで作り出せないPSPはゲーム機であることをあきらめ、DSは今までのゲームとは違うゲームでゲームとしての新しい魅力を作り出すことに成功したのである。これでRevolutionとPS3のどちらに軍配が上がるかは察しがつくと言うものである。

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