木曜日, 6月 22, 2017

朝鮮戦争を支援した中国義勇軍の正体

アメリカに何を言われても核兵器の開発と弾道ミサイルの開発を止めようとしない北朝鮮。いうことを聞かなければ武力による制裁を加えると言っていたアメリカも朝鮮半島を囲むように米艦隊を集めるだけで実際に武力攻撃を仕掛ける考えは今のところないだろう。実質的に北朝鮮の後見役である中国に圧力を掛け北朝鮮の暴走を止めさせようと考えているのだが、今のところ北朝鮮は中国による直接的な経済制裁を回避するために開発を止める気はさらさらないのである。

なぜ、北朝鮮は国境を接する中国の圧力を無視するのかと疑問に思うところだが朝鮮戦争を回顧する事でその図式の一部が分かる気がする。北朝鮮による侵攻で始まった朝鮮戦争は北朝鮮軍の怒涛の進撃で米軍(在日米軍)が主体の国連軍が仁川に上陸して背後からソウルを奪還する前には半島南端の釜山に迫っていたのだ。ソウルを奪還し38度線を超えた国連軍は平壌を陥落させそのままの勢いであれば大韓民国の勝利で終わっていただろうが中朝国境周辺に集結した中国義勇軍が北朝鮮に侵入し国連軍を南に押しやったのである。

この実質は中国人民解放軍だと言われた中国義勇軍は人民解放軍所属の第4野戦軍で、朝鮮族らが中心となって編成された「外人部隊」だったと言われ、そのルーツは瀋陽軍区に住みついた朝鮮系の匪賊、馬賊だった。もともと北朝鮮とは深い親交があったのだ。したがって、人民解放軍には所属しているものの、北朝鮮とは同じ民族であり、義勇軍として参戦しても不思議はなかった。そして、義勇軍に加わったもう一つの部隊が内戦末期に部隊ごとまとまって投稿してきた国民党軍兵士だったのだ。

結論:朝鮮戦争時に北朝鮮を支援した中国義勇軍は北京を中心とする中国人民解放軍ではなく朝鮮族が中心の瀋陽軍区の第4野戦軍。今でも北朝鮮の国境の北側は瀋陽軍区なのである。

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