火曜日, 10月 27, 2015

SONY、Appleの軍門に下る?

こんな書き方をするとSONYのファンからは罵詈雑言のコメントが多数入るかもしれないが予想よりも早くApple Musicに対してSONYが楽曲を提供し始めたことに多少驚いている。全方位で楽曲提供しているAVEXとは違いSONYは提携先であるLINE MUSICに楽曲を提供していたがユーザが使ってくれていたのは無料でサービスが受けられた最初の1ヶ月だけ。8月10日に有料がスタートするとTwitter上で「ケチ」、「何様のつもり」と言われのない誹謗中傷を書かれる始末。元々、有料のサービスなので文句を言う方が間違っているのだがターゲット層は10代から20代の音楽にお金を使う気のない若年層にしていたのだから当然の結果なのかもしれない。

対するAppleが国内で大成功しているかと言われればそんなことはないが、その一番の理由は日本国内はレンタルCD屋が多く明らかにダウンロードよりも安く曲を手に入れられる流通経路が存在するから。それに目をつぶっていながらCDが売れないなどと文句を言うのだから日本のレコード業界は本当におめでたい話だ。最近は再びアナログ盤に光が当たり始めたので物理的なディスクはそちらにシフトさせデジタルはストリーミングかダウロードに絞らなければいけないだろう。

さて、最初の話に戻ろう。Apple Musicのベースはダウンロード販売で実績のあるiTunes Store。iTunesから曲を購入している顧客は音楽に対するロイヤリティの高いユーザ層でどんなに色眼鏡で見ようがLineの無料サービスに嬉々としている連中より有料サービスに移行する比率は圧倒的に高い。SONYがAppleに楽曲を提供し始めたことを受けLINE MUSICの方がApple Musicに比べ圧倒的に弱い洋楽の配信に動くようだがそこに掛けた費用を回収することは恐らく無理だろう。

結論:私は今でも大嫌いだがサブスクリプション型のストリーミングサービスを成功させたかったらロイヤリティの高いユーザ層が一番多いところに楽曲を提供するのは当然の事。思いの外早かったSONYの楽曲提供。今回は賢明な判断をしたようである。最初から結果が分かっていることなのに何でLINE MUSICと提携したのかは疑問である。

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