金曜日, 10月 30, 2015

シリア問題の本質

アサド政権は反民主的だから倒そうというのがアメリカのスタンスでそのためにISを密かに育てたのは隠しようのない話。そして自分達が点けた火が思わぬ方に流れてしまいどうにかしようと出兵したはいいがどうにもなりそうもないと。そんな中ISを潰そうと動いたのがロシア。ISとは関係のない民主派の支配地域はで攻撃していると英米は騒ぐがどっちもどっちなのは間違いない。

大マスコミの報道では民主主義と反民主主義の思想的な争いのように書き立てているがどんな政治思想や宗教感を持っているかは実はどうでも良くて本当のところはロシアと英米の石油利権をめぐる戦い。現状はシリアの石油をイラン経由のパイプラインでロシアへと考えているアサド・プーチン vs トルコ経由のパイプラインでEUへの反アサド・オバマになっているが、アフガニスタンが内戦になってしまったのと同じ石油利権の争奪戦なのである。

遡れば中東が紛争地域になってしまった原因はオスマン帝国が第一世界大戦に敗れ、その支配地域が欧米諸国の分割統治地域になってしまったこと。第二次世界大戦後植民地支配されていた欧米諸国から独立した形にはなっているがそれは、戦前と支配国家が変わっただけであり、アラブの春などとさも良いことのように騒いでいたが実態は旧支配体制を崩壊させるために民衆を利用しただけの話である。

結論:石油が絡むと平和は保てないのである。

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