火曜日, 10月 27, 2015

Appleはなぜ儲かるのか

台数ではAppleを凌駕するSamsungでさえ利益を出すのに四苦八苦でそれ以外のAndroid陣営に至ってはどれだけ赤字を小さくできるかをひねり出すのが精一杯のスマートフォン市場で一人大きな利益を上げ続けているApple。中国が怪しくなって世界的に経済がどうなるか怪しい雲行きなのでAppleも危ないと言われているが現状を見る限りAppleが危ないのであればそれ以外のメーカーはAppleよりも先に潰れてしまうだろうからこれはAppleの問題ではないのである。

一時は中国で販売数一位だったXiaomiもHuaweiにやられているようでここまで栄枯盛衰のスパンが短くなってしまったようだが、利益は度外視して販売数量を伸ばす戦略では早晩立ち行かなくなることは分かりきったことである。Appleを圧倒していたはずのAndroid全体も頭打ちになり始め共食いだけではなくAppleに侵食される始末。このままのペースでいけば携帯業界の総利益に対してAppleは100%を超えAndroid陣営の総合計はマイナスをつけるかもしれない。

Appleだって未来永劫を利益を上げ続けるなどとは考えてはいないが少なくともAndroidとはまったく違うビジネスモデルが通用する市場で利益を叩き出しているのは間違いない。Appleが利益を上げることが出来ている第一の理由は同じOSで動く端末が存在しないこと。これによって機能競争や価格競争に巻き込まれずに済んでいることと販売価格のコントロールが上手くいっているため新製品が出るその時まで製品の値崩れが発生しないことが大きい。

なんでそんなことが可能かと言われれば下代が上代の95%近くだからなのだがそんな横暴な卸値でも仕入れなければならないほどの需要が見込めるからでもある。Appleの利益が高い理由を箇条書きにしてみる。

・粗利益率が高い(前述の下代)
・固定費が小さい(少ないモデル数で大量に販売)
・顧客離れを防ぐエコシステムがある

結論:本当に売れる商品を持っていれば販売店に良い条件を出す必要がないからAppleは儲かるのである。

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