最近はスマートデバイス絡みばかりでPC(PCはもうスマートデバイスとは言えない)に関する事を殆ど書かなくなってしまっていたので今回はその当
たりも少し書いてみたい。2005年段階でDellのようなビジネスモデルはどこにでも真似出来るので、いつまで続くかの話に過ぎないとblogに書いた
頃はあちこちのサイトで「マカーの戯言」扱いされたが、私の予想の通りその当時よりも明らかに業績を伸ばしたのは21世紀型のAppleだけであった。
PC以外のデバイスを出す度に壊滅状態に陥ったDellはとっくの昔にトップ企業ではなくなった。日経などの提灯記事ではDellやWal-Martを
散々持ち上げていたが彼らが何も分かっていなかったのは結果を見れば明らかだろう。
Open戦略に乗ればそこに待ち受けているのは血みど
ろの戦い。トップとその他大勢になるのは最初から分っていることなのだが、Open戦略に乗っかる企業は自分たちがそのトップになれると勘違いしているの
だから酷い目に遭うのは自業自得と言うしかないだろう。そんな悲惨な現実を目の当たりにしていたのに懲りずにAndroidに手を上げたのが日本のメー
カー。それまではガラパゴスの中でぬくぬくと生きてきたため(キャリアとの共存共栄)にiPhoneがどれだけの脅威なのかが理解出来なかったのと、自社
の囲い込みの中で作り上げられていた課金ビジネスを否定する端末を受け入れられなかったからだけではなく、そんなことをすればOSがライセンスされること
のないAppleの端末によって子飼のメーカーが壊滅してしまうからであった。
そこで食付いたのがAndroid。SoftBankの
iPhone販売で窮地に追いやられたガラケーでは勝負にならないと判断し各社が相次いで参入したが、海外勢に対して周回遅れだった状態から抜け出すこと
も出来ず(AndroidなのにiPhoneと同じ土俵にさえ上がれない)に合従連衡で行き残りを掛ける事になったのだ。Open戦略に乗ったために先を
行っているAndroidの海外勢に水をあけられる形となり、更には同じOSを使う国内の他社との差別化のために余計なハードウェアを載せ出来損ない(不
良在庫)の山を築くことになってしまった。
結論:Open戦略で勝とうと思ったらドメスティックなサービスを前提に物づく
りをしてはいけない。ハードウェアコストを極限まで切り詰めなければ商売にはならないのである。それをカバーするにはソフトウェアで対処する必要があるが
ハードウェアメーカーにはそんな考え方がない。Open戦略は絶対に乗ってはいけないものなのだ。
金曜日, 1月 11, 2013
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿