月曜日, 4月 30, 2012

パソコンがIT産業の脇役になる日

東芝はPCをテレビ部門に組み込み、富士通は携帯部門に、HPはプリンタとPCを統合と、どこもかしこもお荷物になってしまったPCの扱いに困っているようだ。吸収した部門が左団扇ならそれでも良いかも知れないが、液晶テレビだって地デジ特需が終わってしまい、携帯だってAndroidバブルが終りこれからはいつ撤退するかなのではないだろうか。Windowsで大して儲からない事が解っていた筈なのにAndroidで同じ事を繰り返す。折角、グローバルなOSなのにガラパゴス化を仕掛け二度目には買って貰えないようなスマホを量産…

100年先とは言わないが10年先の見通しもないままに目先の機能追加ばかりに目が行っていた日本のPCメーカーは、デジタル時代を全く理解していなかったのだから、衰退産業になってしまったのは当たり前の話。日本のPCメーカーが偉そうに振る舞う事が出来ていたのは、漢字ROMが入っていなければ日本語が表示出来なかったWindows以前のお話。それを手を変え品を変えながら、ここまで引っ張ってこられた幸運に感謝すべきだろう。

結論:iPadが登場した時にパソコンは脇役になったが、日本のPCはそれ以前に終わっていたのだ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつも拝読させていただいております。

私も、パソコンは主流ではない、と感じておりますが、
PCが脇になる事は、Windows8+Office15の普及状況でハッキリするような気がします。
今まで、惨々、タブレットで失敗し続けたMSが、Windows8タブレット+Office15で、アッサリとiPadのシェアを奪うようであれば、まだまだPCの時代なのかな?って思います。

「インテリジェントアシスタントな紙」を目指すiPadと、「iPadのようなOffice端末」のようにしか見えないWindows8タブレット

どちらが選ばれるのでしょうか?

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

コメントを頂きありがとうございます。

アプリを動かすにはPCしか手段がなかった時代から、様々なデバイスでアプリが動く時代に移り変わってしまいました。オフィス業務で「MS Officeを使う事=PCを使う」だった時代にはPCが無くなるなどあり得ない話だったのは事実です。だからWindowsタブレットがメインストリームになれなかったのはキーボードがないと使い辛いアプリがそのまま使われていたからなのは間違いありません。

Officeアプリが必須の人には恐らくMacやiPadよりはPCの方が良いのでしょうが、家庭内ではそんなものは必需品ではありません。iPadが受け入れられたのはiPadの方が便利なアプリが用意されていたからなのです。そして、それがスマホとタブレットでシームレスだったこと。
両者の間にインターフェイスだけでは賄い切れない細かな違いがもしも横たわっているとしたら…

AppleはそれをiCloudで吸収しようとしているのです。