月曜日, 2月 13, 2012

差別化の方法の違い

現状はiOS vs Androidとなっているスマートフォン戦争だけどWindows Phoneが8にバージョンアップされてもう一角を担う事が出来るかがハッキリする2012年。当然、Appleが黙っているはずもなく英国ではWi-Fi+3GモデルがOut of Stock状態になってきているので噂通り3月の第1週に新しいiPadの発表がありそうな気配である。名前が何であろうとiPad 2よりもCPUや解像度などがアップ(当然メインメモリも)されるだろうが、同時にiOSの5.1が発表されSiriの多国語対応も合わせてアナウンスされるだろう(Appleはニューモデル発表時にOSのメジャーアップデートを実施)。
 
 出荷台数レベル(販売台数はAppleと違いAndroidは?)でiPhoneを圧倒するAndroidだが、ここに来て良くない話があちこちから聞こえ始めているのも確か。揚げ句の果てにはドコモやauがネットワークのパンクを繰り返しているのも野放図にマルチタスクを許しているAndroidが吐き出すパケットが原因じゃないかと言われる始末だ(iPhoneはそこまで行儀が悪くない)。
 
 そんなAndroidだが基本的には同じOSで動く限りは他社と差別化を図ろうとすればハードに手を入れなければいけない(実際にはまともにOSのアップデートも出来ないのでOSレベルでユーザが差別化されている)が、対するAppleはiPhone 4Sが出ていると言うのに未だに3GSや4も現役で販売されている。Android陣営からすれば型落ちの不良在庫を売っているとでも考えているのだろうが、30ヶ月も前の製品のストックなどある筈もなく新たに製造されているのは間違いない(製造ラインはある)。何故、Androidでは不可能な事がAppleで可能かと言えばソフトウェアのアップデートで機能とサービスが進化だからな(Siriのようにハードに依存するものを除けば)。ソフトウェアのウェイトの高いApple製品は陳腐化のスピードがAndroid端末とは大違いなのである。
 
 AppleのCMは使う事によってどんなことが出来るかのライフスタイル提案型だが、Androidは未だに速度が速いなどをアピールするものに留まっている。スマートメディアは持っている事に意味があるのではなく使う事に意味がある。そんな簡単な事も分からずに売られている商品で幸せになれるとは到底思えないのだ。

結論:差別化がハードに依存しているAndroid端末はハードの陳腐化が製品の陳腐化になってしまうが、ハード依存の低いiOS端末はOSの機能強化で製品寿命が異常に長いのだ。半年もすれば四条から消えてしまうような商品と30ヶ月経っても現役の製品とどちらがユーザにとって優しいかは考えるまでもないだろう。

2 件のコメント:

bluehips さんのコメント...

「スマートメディアは持っている事に意味があるのではなく使う事に意味がある。」というのには本当に共感します。

私事で恐縮ですが、仕事で自分達の業界でのみ使用するシステムがあるのですが、これが猛烈に使いにくく、このシステムを使いこなすのが仕事と勘違いしてる様な人間がいる有様です。

システムの開発者に意見・要望を言う場があったのでいろいろと話をしてみると、基本的に「プロなんだから使いにくかろうが使いこなすのが当たり前」というスタンスの上で開発していること凄く感じました。

技術者とか職人とかって「プロだから」っていわれるとなんでも了解してしまうところが少なからずあり、それに甘えて開発者が思考停止になっているんだなあと強く思った次第です。

使い勝手って、多少のスペック優位よりずっと重要だと思うのですけど。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

コメントを頂きありがとうございます。

 使い辛いものを使いこなせることがプロと言う意識はあるでしょうね。素人には覚えられなかったりするとそれが良いみたいな。でも、実際に大事なのは道具を使いこなすことではなくどんなものが作りだせるかです。実際、Macはプロのクリエーターに愛されていますが、それは余計なことに時間を取られず、創造に徹することが出来るだけではなく更にインスピレーションを刺激されるからだと思います。

 未だに、システム屋さんの中には使い易さを重視しない人間が居ますが一番大事なのはユーザが使って幸せになれる事。これは業務用のシステムでも基本的に同じです。より良い仕事をしたくなるかが道具には望まれます。

 デバイスの能力が低かった時代は出来ない事の方が多かったので使い易くなんて高望みだったのですが、その当時からSteveは誰もが自由に使いこなせる道具を作ろうとしていました。Appleはそれが分かっているから機能ではなくユーザに対する愛情を第一にものづくりを続けているのです。