木曜日, 4月 21, 2005

SONY反撃開始!?

 iPodに対して一敗地にまみれたSONYが復活を掛けて新商品を投入開始した。去年のVAIO Pocket、ネットワークWalkman導入時とは打って変わって商品の目指すところがかなりすっきりとしてきたように思う。事業部制の弊害プラス官僚化というどうしようもない組織の硬直化が技術者を低く見る経営者によってもたらされたのである。それが少しだけ正常に戻ろうとしている訳だ。

 それでは、AppleとSONYにはどんな差があったのだろう。非常に簡単なことだが、SONYには守らなければいけない領域があったのに、Appleにはそれがなかったと言うことだ。Appleはユーザが純粋に音楽を楽しめるシステムを作れば良かったが、SONYは音楽業界や自社のMDで作り上げたシステムから利益を得ることをまず考えなければいけなかった。かこれはユーザに何も利益を与えない考えだ。デジタル時代では根本的に間違った考え方である。コピーされることを防げないのならば、ユーザにより自由度を与えなおかつ手間とコストのかからない(時間をかけてP2Pをする必要も無いくらい)物だけが生き残ることが出来るのだ。

 ここがクリアされなければいくら圧縮率が高く、音質が高かったとしても誰も買わない(一部のSONYマニアは別だが、これは主流ではない)。今回のSONYのハードはかなりiPodに近くなってきたが、iTunesを越えるソフトとiTMSを越えるダウンロードサービスを展開出来ないならば決してiPodには勝てないだろう。それがわかっているかどうかが、これからのSONYの命運を決めるだろう。

 松下のような、PCを必要としないシステムも一つの面白い方向かも知れない。

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