金曜日, 4月 22, 2005

ゆとり教育は間違っていた

 文部科学大臣がゆとり教育は間違っていたと謝罪したらしい。進んで学びたくなることと教科書の厚さには関係ないことは始めから明らかであったが、子供たちを実験材料にしてやっとそれに気付いたらしい。寺小屋じゃないが、読み書き算盤を徹底的に教えることが必要なことは間違いない。四則計算や漢字の読み書きが、完全に速く行えて始めて考える時間が出てくる。満足に漢字も読めない人間が知識を自分の物になど出きる訳ないことが、教育を担当していた官僚には判らなかっただけなのである。詰め込み教育のいけなかった点は全てを詰め込んだことであって(歴史や科学、芸術などは詰め込むものではない)、詰め込むことがいけなかった訳ではない。これらの問題の根本的な原因は戦後の当用漢字の制定に始まる。目にする漢字を極端に絞り意味の近い漢字を一つの漢字で代用する制度を決めてしまった。そのため戦前では意味に大きな差があり読みも別々の言葉であった輿論(よろん)と世論(せろん)と一緒にしていまい世論の読みが(よろん)になってしまった。ここに戦後の堕落が始まったのである。今の中学生の書く文字はどれもきたない(私も字は下手であるがあそこまでは酷くない)、字が汚いから当然絵も下手である。震災祈念堂の資料館を覗いて確認出来たのは昔の中学生(旧制ではなく年令的に)は、実に見事な達筆であったことだ。字が上手なだけではなく、漢字も多く知っていた。その大きな理由は、戦前の出版物は総ルビが当たり前だったからである。まず今の日本がしなくてはいけないことは総ルビの復活である。こうすれば、小学生でさえ子供新聞でない新聞を読むことが出来るようになる。それと漢字のテストをする訳でないので一度しかルビが出てこないのではなく何度でも読みを付けることによって(反復学習だ)漢字の読みを間違うことはなくなるのだ。思考とは流れである。漢字が出てくるたびに引っ掛かっているようでは物事を理解することなどは到底出来ない。

結論:謝罪をする前に日本人の漢字力を向上させるために文部科学省は当用漢字制度の廃止と新聞の総ルビ化をまず始めるべきだ。それとサヨクの登用はもう止めてくれ。日教組と変わらんぞ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

僕も、総ルビは必要だと思います。

だって、読めないものを読めるようになるのが漢字学習ってもんでしょう。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

コメントを頂きありがとうございます。

アナウンサーでさえまともに感じを読めないのが当たり前など恥ずかしいですね。表音文字しか持たない国ではないのですから正しい読みを覚えるためにも総ルビ化は必要だと思います。子供は難しい漢字を覚えられないと考えるのは大きな間違い。単純な文字ばかりを使っているから大人になっても難しい漢字が覚えられなくなってしまうのです。