火曜日, 4月 26, 2005

今必要なのは、21世紀の山本七平

 反日の嵐が、韓国と中国で同時に巻き起こっている。ノー天気に日本のご夫人達は韓流ブームなどと盛り上がっているが(ごく一部だとは思うが)、大挙して韓国へ押し寄せるようなことがあればますます反感を買うであろう。

 さて、今回の本題に入る。山本七平の指摘ではないが日本は情緒の国である。それも、根っこを張っていない情緒だ。右にでも左にでもあっという間に方向を変えてしまうくらい気分に左右される。これが山本氏の指摘した「空気」だ。英語で言えばムードである。何かの切っ掛けで皆と同じ方向へと変わってしまう(迎合とも言う)。まるで大リーグの試合中のウェーブのようにつられて同じことをしてしまう。強制されてマスゲームをやっている北朝鮮よりもタチが悪いかも知れない。そんな国民性の負の部分を的確に指摘したのが山本七平だった。サヨクからは反動主義者だと言われ、右からは左の人のように言われていたが、彼は常にブレることなく論理で物事を判断していただけである。単に日本は、右も左も論理で物を考えることの出来ない人達が溢れていただけである。だから世間の雲行きに合わせて平気で右から左へと立場を変えることが出来たのである。そんな人達が偉そうにしておれる社会だからいつまでたっても、韓国や中国からの批判を冷静に処理することが出来ないのだ。小泉のようなオポチュニストが政権を握っている今だからこそ、山本七平のような理の人が必要なのである。

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