月曜日, 5月 02, 2016

固定観念

未だにApple Watchの販売台数を発表せずその他の売上でひとまとめにしているApple。確かに100億ドルにも満たない製品を分ける必要などないとAppleの売上を基準に言われればその通りかもしれない。そんな中、この一年間の売上台数は1,200から1,300万台で金額しにして1,600億円ほどロレックスを上回っているのではとの記事も出てきた。その金額はスイス時計業界の40%に当たると数字を並べられてもApple Watchは時計ではないので仕方がない。

時計に見えるからライバルは時計。スマホと同じようなことができるからスマホがライバルと人は自分が理解できる範囲で単純に比較をしたがるものだし、そういった固定観念からしかモノを判断できないのも仕方がない。そいう人達はクォーツが登場した時にスイスの時計産業は壊滅すると信じた人達と同じなのである。そんな風に書くとムキになって反論する人も世の中にはたくさんいるがスイスの時計業界が影響を受けないと言っているのではなく元々が違う土俵の製品だと言いたいのでる。

お湯が沸かせるから電子レンジが電子ポットや南部鉄瓶のライバルだとは考えないのと同じレベルの話なのだが見かけが似ているとつい惑わされてしまう。ウエアラブルであるApple Watchが今後キーデバイスとして育つかどうかは、時計として有能かとかスマホの代わりが務まるかではなく生体情報を正しくトレースできるかどうかに関わっていることだけを忘れなければ製品として誤った方向にむかうことはないのである。

結論:人は過去の経験から固定観念を持ってしまう生き物だが、それに囚われていたのでは未来など見えないのだ。

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