昨日、IT(iPad)を使って医療を変えて行こうとされている方々のスペシャルイベントを見させて頂いた。殆どのオーディエンスが医療関係者ばかりの中、単なるApple信者として楽しい一時(予定を1時間もオーバーして長丁場だったが)を過ごすことができた。
患者中心の医療はコミュニケーションが重要になるという前向きな話は多いに勉強になったが、電子カルテを参照するシステムが医療情報の民主化を促すという話が一番面白かった。何処がと言えば、カルテ情報は患者のものだと考える在宅医療チームの内科医の先生と検査結果はオープンにすべきだが診断結果は別だと主張する外科医の先生のやり取り。カルテの取り扱いに対する考え方の違いだけでは済まないだろうと踏んでいると、「人の生き死にに直結する外科と内科では立場が違う」と思わず本音(内科よりも外科の方が偉いという思い上がり)をほざいたせいで、それは内科だって同じだと一触即発の事態になり思わぬ収穫だったのだ。
医療改革を掲げて集まっているのに外科の方が内科よりも偉いと考えているとは何とアナクロなと思うのは私が医者ではないからなのだろうが、漢方よりも西洋医学の方が優れていると単純に考えているのと同じ構図だなと思った次第である。それぞれの患者に最適な治療を行うためにDNAを調べようなどと単純に考える馬鹿がいるが、体質が遺伝子で決まるなら食生活などなんの意味もないことになってしまうとは思わないらしい。DNAなどを検査せずとも漢方で行っている診断で十分だとは思わないのだからお目出たいと…
結論:外科医は未だに内科医を自分達よりも下だと考えているようである。その辺の考え方を改める方がiTunesの活用よりも前だろうと思うのだ。
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