土曜日, 5月 12, 2012
Appleがアメリカで生産しないのはAppleのせいか?
時価総額世界一のAppleがアメリカで生み出している雇用は僅かだとの批判が持ち上がっている。確かに現在のApple製品に使われている部品は日本や韓国などが主体でEMS(電子機器受託生産)も台湾のFoxcconが中国などを中心に(近い将来中国は縮小されるだろう)行われている。
過去に自前主義を取り、米国内でも製造を行っていたAppleがアメリカでの生産をやめた切っ掛けは、それどころではない大き赤字を抱えて潰れかけたからなのだが、同時にアメリカ国内の製造技術がボロボロになってしまいアメリカ国内で調達可能な部品がなくなってしまったのも大きかった。日本や台湾、韓国生の部品で製品を作るのであればアジアで製造する方が理にかなっている。
1970年代までのアメリカは世界一の製造技術を持っていた。そこに食い込んできて結果的に崩壊へと向かわせたのは日本メーカの輸出攻勢とグローバリゼーション。世界でも最高の人件費が必要だったアメリカ国内で製造をしていたのでは利益など出るわけがないのは当然の話。労多くして利の少ない製造から手を引いたのは仕方がなかったのだ。
そんな(製造インフラもない)状態で、Appleにアメリカ国内で雇用を生めと言われても…
既に優秀な製造エンジニアが僅かになってしまったアメリカでの生産は絵に描いた餅に過ぎない。ならば、解決策は全くないのだろうか。アメリカにはいなくなっても日本にはまだ優秀なエンジニアがいる。Appleのようにモデルチェンジの少ないメーカーの製品であればラインを作って自動化も…
結論:アメリカだけではなく日本のメーカーも自社の売れない製品を作る位ならばEMSで生き残る道を模索しても良い時期になったのである。製造技術がある限り本当に死滅する事はないのだ。
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