AppleがiPhoneを出した時にパソコン屋に携帯の何が分かると宣っていた多くの携帯メーカーが身売り先を探さなければいけない時代にあっという間になってしまった。かつてはスマートフォン(あれは単なるビジネスフォンだと思うが)の王者だったRIMもAmazonにどうにかしてもらおうと言う状態だし、iPhoneがやっていることは「2004年からやってる事に過ぎない」と偉そうに言っていたSynbianは2008年にはNokiaに買収され、開発途上国の廉価版携帯用のOSとして余命全うするしか生き残る道は無くなってしまったし、そのSynbianを買収したNokiaは既にトップメーカーではなくなってしまった(かつてのモトローラと一緒だ)。
取りあえず元気があるのはSamsung位だが、それは破竹の勢いのAndroid(コンシューマに優しくないのに売れているのが皮肉だ)だけではなくWindows PhoneであろうとwebOSであろうと自社OSだろうと手当たり次第(iOSは無理だ)に手を出せばいずれは息切れになってしまうだろう(多品種少量生産では売れたからと言って利幅は広がらない)。そんな中、盤石の利益体質を確保出来ているAppleは四半期ごとに70億ドル(5,000億円)近くの純利益を積み上げているので、他社のように四半期ごとにニューモデルを投入する必要はない。その上、買い手がいないわけではないので井の中の蛙に過ぎない弱小キャリア(ドコモだってそんなものだ)に合わせてローカライズをする必要などないわけだ(恐らく欲しけりゃ使えるようにするのはうちではなくお前の方だと言うスタンスだろう)。
結論:結局、Appleは携帯電話ではなく携帯電話業界を再定義したのである。
金曜日, 12月 23, 2011
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2 件のコメント:
ドコモがiPhoneを扱わない理由がわかりません。
iPhoneにIモードなんかつけて欲しいと思ってるのはドコモの社員くらいだろうし、Appleが要請してくると言う販売台数のノルマもドコモなら簡単にクリアできるだろうし、電波も安定してユーザーも喜ぶし、ライバル会社を除けばみんなにメリットがあると思います。
トラブルだらけで自分のとこのブランドイメージを下げまくる国産Android機を乱発するより、よほど有意義だと思うのですが。 iPadの時もそうでしたが、なんかAppleに嫌われているのですかねえ。
コメントを頂き有難うございます。
飛ばしの日経さんのスクープ通りなら来年の秋にはドコモもiPhoneを販売するのではないでしょうか。その頃にはiモードにこだわっても仕方がないようになっているのではと思います。インターネットが当たり前の時代になんちゃってインターネットに過ぎないiモードをスマートフォンに無理やり持ち込もうと言うのは時代錯誤。
iモードでコバンザメを続けて来たメーカーもiOSやAndroidへとシフトし始めているのでそろそろ手仕舞いにする潮時だと思います。
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