金曜日, 1月 26, 2018

音声アシスタントに思うところ(3)

またかよと思われそうだしまたなのだが音声アシスタントに関するお話を。相当しつこい性格と思われるかも知れないが中々簡単に語り尽くせるものではないのだ。と言うわけでこれから各社の音声アシスタントは本当のAIになるかには関わらずどんどん進化していくので現状が全てではないのだが、どこも音声アシスタントであって対話型のエージェントになっていないのは事実だ。シナリオの量も増えてきたのでAlexaに比べればGoogle Assistant の方が雑談に強くなってきている。それでもその部分はツンデレなSiri程ではない。話し相手としてはSiriの方が未だに数段上だと感じるのは私がマカーだからかも知れないがYouTubeなどを見ていても音声アシスタントとの会話が面白ネタになっているのはSiriのような気がする。

Android信者からすれば答えられる回答量の圧倒的に少ないSiriはAppleがショボい知識DBしか持っていないからだ、だからガラパゴスはダメなんだと鬼の首でもとったように宣う事が多いが、自分の物知りをひけらかしたいようにしか思えないような音声アシスタントをうざったいと思うのもまた人なのである。現状のそれぞれの適材適所を考えれば分からないことを聞くならGoogle Assistant、モノが欲しいならAlexa、無駄話がしたいならSiriと話す相手を使い分ける事が重要と一般ユーザーもすぐに気付くだろう。そして本当に残るのは自分に一番しっくり来るキャラクターを持ったものになるのだ。

日本ではいつになるか分からないが発売が開始されたHomePodは出来ることで比較すると恐らくAmazon EchoやGoogle Homeには勝てないだろう。でもそれは大きな問題ではない。それはAmazonやGoogleのスマートスピーカーと違って補完する製品が既に揃っているからだ。GoogleやAmazonもスマートテレビがあると言いたいかも知れないし実際にあるが、Apple Watchのような既にスタンダードと言えるスマートウォッチは持っていない。音楽を聴くならスピーカーの方が良いがタイマーのアラームなら身につけた時計で事足りる。スクリーンが必要ならiPadやApple TVに任せれば良いし、そんなもの持っていないと言うならiPhoneに任せれば良い。そしてその機器同士の連携はiCloudをベースにシームレスに組み上げる事が出来るので個別の機器毎に面倒な設定をする必要などない。

タッチインターフェイスは全て出尽くしたに近い状態なので音声がターゲットになったのは間違いないしそれ自体は間違ったことではないがその実現の方法はまだ試行錯誤の状態と考られる段階。音声は映像以上に時間軸との切り離しが難しいインターフェイスだと言うことを分かっていないとレシピを尋ねたら一気にレシピを読み上げてしまうようなバカな応答をしてしまう事になりかねない(Google Assistantはそうだ)。そのレシピが例え正しい手順であったとしてもそれでは音声アシスタントとしては失格。そんなものならAlexaのようにAmazonに冷凍食品を注文してくれる方が良い対応かも知れない。

結論:複数のデファクトと言えるデバイスを持つAppleは音声アシスタントもそれぞれのデバイスに最適化されたアシスタント機能を搭載することを目指しているのは間違いない。日本で販売開始が未定なのはまだSiriが出来上がっていないからとのDisりもあるがiTunesやApple Musicが本家よりも遅かったようにHomePod専用のサービスも関係しているのかも知れない。

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