火曜日, 6月 14, 2016

今回のWWDCで予想外だったこと

まだ、始まったばかりのWWDC。昨年以上に内容の濃い開発者会議になったことは明らかなのだが、ハードウェアの発表が一切なかったので予想が外れ たなどと騒いでいる間抜けもいるようだ。ここ数年、ハードウェア上でパラダイムシフトが起こるようなものは見当たらないのだからハードなどマイナーバー ジョンアップで事足りると考えている身からすれば何とも的外れな連中がと…そんな人が多いからハードメーカーは利益も出せない蟻地獄にハマってしまったの だろうと思うのだが…

さて、そんなわけで数多くの発表の多くは噂にもなっていたし、誰もが予想できる範囲のものだったのでここで取り上げる必要もないのでスルー。今回は私が予想さえしなかったものが幾つか発表されたので取り上げたいと思うのだ。

予想外だったこと
その1:Swift Playgrounds for iPad
い つかは、iPadやiPhoneの上でアプリが開発できるようなったらよいというのが多くのApple系開発者の望みだったし、21世紀の HyperCardがあったらが口癖だった。全く噂にも出ていなかったのでいつになったらと妄想の世界で…それがいきなりの発表。「Swiftの PlaygroundだけならiPad Proで十分動くよね」がついに実現したのだ。まだ初期段階で子供騙しと言われる部分もあるだろうが、これでアプリ作成に興味を持つ少年が少しでも増える ことを祈りたい。
その2:音声認識エンジンの公開
SiriのAPIの公開だけではなく音声認識エンジンも同時 に出してくれたらは音声認識アプリを作っている人の悲願。日本語ならAmiVoiceのように優れた音声認識エンジンが存在するがライセンス契約が必要な ので安価なアプリで使うことなど個人プログラマーでは夢のまた夢。それがあっけなく可能になるのだからこんなに嬉しい話はないのだ。
その3:watchOS 3でApple Watchが見違える
7 倍速くなったはオーバーかもしれないが間違いなくApple Watchの動作速度は速くなった。まだPreview版なので色々おかしな動作はあるがこのまま正式版に向けてチューニングが進んでいけば他のスマート ウォッチが筋肉ばかに見えるくらいに見違えることだろう。

結論:ソフトウェアだけで既存のデバイスを どれくらい新しいものにすることができるか。それが今回のWWDCのメインテーマなのは間違いない。一切のハードウェアを発表しなかったのはそれを際立た せるためだった気さえする。OSを自前で持っていないところは取り敢えず他社よりもデカくて速いエンジンを積んでおけだが、両方を持っているAppleは そんなことをする必要がない。そういうことなのである。

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