月曜日, 6月 08, 2015

Appleの深遠なビジネスモデル

通常は売れなくなったらすぐにモデルチェンジをして中身には大して違いのない新製品を投入がメーカーの鉄則。最近はさすがに余裕がなくなって四半期ごとに山のようなどうでも良い製品を出すところは減ってきたが(Samsungはまだ余裕があるのか知らないがすぐに新製品を投入するw)、それでも半期ごとに中身はさした違いがない前のモデルとは似ても似つかない新製品を投入する。

前のモデルは性能差はほとんど無いのに僅か数か月でタダ同然になるのだから消費者は新製品に飛びつくことはなく、当然メーカーは取らぬ狸となってしまい業績が上向くことなど無い。それが現在のスマホやタブレット市場なのである。

そんな中唯一莫大な利益を上げているのがApple。筐体デザインは基本的に2年間大きな変更を行わない(同じ金型を使っているので製造原価が安く出来ると勘違いする人もいるが金型など使わず一つ一つ切削で作っているのでコスト削減のためではない)。

Appleが2年間大きなモデルチェンジをしない一番の理由は次の買い替えの時に間違いなくApple製品を購入して貰うため。日本のキャリアは二年縛りだが、これはアメリカも基本的に同じ。だからこそアメリカや日本ではiPhoneが圧倒的に売れているのだ。

では何故Appleは2年間筐体のデザインを変えないのだろうか。Appleは新製品が登場するその日迄殆ど価格は変わらない(他の製品のように数か月で投げ売りなど起こらない)。もうすぐ新製品が出る頃に買った人に取っては目も当てられない状況だがフルモデルの時期でなければ見た目で旧モデルを買ったとは分からない。2年間使い続けるとしたら次は間違いなくフルモデルチェンジがリリースされている。

結論:他のメーカーはユーザが自分の使っているモデルが型落ちになる残念感をもっと真剣に考えるべき。四半期の売り上げしか考えていないから次に送って選んでもらえないのである。

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