月曜日, 9月 09, 2013

地方分権なんて

大阪都構想をぶち上げていたどこかの市長の株が下がったせいか、ここのところ地方分権の話が出てこなくなってしまったが、今の日本がダイナミックさを失ってしまったのは中央集権が諸悪の根源だと言う論調が出てこないのは如何なものだろう。そこで出てくるのは地方にももう少し権限と金をくれと言う話ばかりで自分たちで自立すると言う話ではない。道州制だって中央官庁のようにもっとでかい顔がしたい地方役人でしかなく自分のケツは自分で拭くから好きにさせろとは決して言わない。

歴史教育が間違っているせいか、日本には地方分権の良い手本があった事を知っている人は少ない。その間国内には大きな争い事もなく300年近く平和な状態が続き、地域独自の特産物を作り出す事によって独立採算で地方自治を行っていた。歴史の教科書では封建主義の暗黒時代だったと言われているが独自の経済と文化を地方毎に築き上げた良い時代だったのでは無いだろうか。自分たちで創意工夫をしなければどこからも支援が得られない圧政や失政を行えば中央官庁である幕府によって転封や取りつぶしによって統治者は代わるが領民は次の統治者の元で…

幕府自体は各藩から上前を撥ねていた訳ではなく天領と呼ばれる直轄地からの収入が財源。幕府も各藩も額の違いはあったにしても独立採算で賄っていた訳である(後にそれが原因で貧乏であった筈の薩摩が密貿易で武器購入費用を)。

結論:足りない金を国に無心しているようでは本当の地方分権など不可能なのだ。

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