月曜日, 9月 23, 2013

Appleの回答

iPhone 5cが廉価版とは言えない金額だった事を受けてこれじゃ新興国で売れないと言う記事は発売が開始されてどう考えても廉価版ではない事が分かって幾らか静かになったが、それでもこれではと言う記事も未だにあるのも事実。そんな中、このままではAppleはどんどんシェアを減らすだけだとの指摘は、最近のAppleの動きを見ていれば自ずと新興国向けに何を仕掛けようとしているかは分かるだろう。

第三世界では今までもAppleの製品が流通していたが、それを支えていたのは先進国でお払い箱になったAppleの中古品。Androidは先進国向けとは違う廉価版(100ドルもしない)が存在する上に中古品に価値が無いために中古品の量は無に等しいが、中古市場でも高値で取引される(Androidは値が付かない)iPhoneは新興国市場でも商品価値を失わずに流通していた。そんな中で、Appleも動きを見せた。

その1:Apple StoreでのiPhoneの買取り
その2:OSのアップデートが不可能な端末向けのアプリの旧バージョンの提供
その3:iPhone 4Sの続行(iPad 2の続行も同じ意味だろう)

今まで新興国の市場を押さえていたのは中古業者だけだったが、Apple本体が乗り出すことで今まで以上に中古品の供給市場が立ち上がってくるのは間違いない。利益はなくても中古品は廉価版の新たなラインを作り出すよりは安価な方法でユーザを生み出す確実な方法。玉数が揃ってくればApp Storeなどのエコシステムを新興国向けに立ち上げる十分な動機付けになる(ハイエンド機だけでは成り立たない)。

結論:新興国でも富裕層は存在するので最新のiPhoneを投入し、同時に廉価版のAndroidに対しては中古品で十分太刀打ちができる。それが、マーケットを見たAppleの回答なのだ。

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