金曜日, 12月 28, 2012

2012年を振り返る

個人的に2011年一番の目玉はKDDIがiPhone 4Sを販売開始したことであったが、2012年を振替えるとKDDIもiPadを扱うことになったこととminiの販売開始が大きな出来事だが(当然の成り行きではある)、半年足らずでiPadのモデルチェンジを仕掛けてきた事も大きな変化だった(その為に旧モデルをかき集める騒ぎになった)。これでApple製品を扱わない大手キャリアはdocomoだけとなってしまい「ドコモダケ」がダメダメの代名詞になってしまったのも2012年だった。さて、そんな2012年をもう少しだけ細かく見ていこう。

タブレット
台風の中心は相変わらずAppleであったが、少なくとも出荷台数(デッドストックの山とも言う)ではAndroidがシェアを拡大したのが2012年。GoogleがNexusでタブレットを打ち出し電子書籍リーダー以外のタブレットが低価格で続々登場しAppleもminiを出さざるを得なかったと言う的を外れた記事も見受けられた。そんな中、Microsoftも自社製ハードを製造し発売すると路線を変更。他社のタブレットはモバイルOSを載せる中、MicrosoftはデスクトップOSの縮小版をタブレット用に用意した。ARMチップ用のRTは理解出来るがキメラとしか言えないWindows 8はどうなのだろう。純粋なタブレットではないとカテゴライズするのだろうが、如何せん価格が高過ぎるのである。
スマートフォン
中々、販売数量の増えないWindows Phoneは、Windows Phone 8で巻き返しを図ろうとした訳だが必要とされるハードウェアスペックが上がってしまった為にWindows Phone7.5端末はたった一年でWindows Phoneのメジャーアップデートから取り残される形になってしまった(最低3年間はアップデートが保証されているAppleとは大きな違いだ)。一頃の勢いが無くなったと書かれていたAppleはiPhone 5の登場で再びブースターに火が点きアメリカ国内に限れば出荷数量でAndroidを再び抜き去ることになった(販売数は恐らくずっとAppleの方が多かったのでは?)。
PC
「タブレットに在らずば」の被害をまともに受けたのがWindows PC群。PCなど作っても利益にならないのは、最初から分かっていたことだったがそれが確実になったのが2012年だった。タブレットにおされる中、待ちわびていたWindows 8が登場したが、タブレットでもないのにタッチパネルなどを付けざるを得ない状況でどうやって利益をあげるのかが他人事ながら気になった。そんな中創業以来最高の販売実績を積み上げたのがApple。Mac Proを除く全てのMacが刷新されたことも手伝ってタブレットとの共食いも発生せずに利益を積み上げることに貢献したのだ。
OS
フラグメンテーションが未だに消えない(ドンドン酷くなる)Android(Microsoftも?)を他所にAppleは着実にアップデートを重ねているが、ダメダメマップのリリースで陰りが見え始めたとも書かれた。iOSは劇的な進化ではなく安定期に入ったとも言えるが、その為には批判されることのないマップのリリースは必須だろう。
電子書籍
毎年、「電子書籍元年」と言われ続けてしぼむ中、遂に本命のKindleが日本に登場。同時にストアもスタートし、端末の価格競争も激化。無風状態(皆で失敗してるのだから怖くない)だった市場にハードウェアの価格競争が発生し電子書籍リーダーを作っても意味がないと気付かせたのは大きなせいかだったのではないだろうか。

結論:結局、2012年も全然儲からないその他大勢とAppleと言う図式のままだったのである。

2 件のコメント:

bluehips さんのコメント...

今年のAppleに関してはもう一点、ライトニングコネクタの採用が大きかったです。
過去の切り捨てだと批判する方も多いですが、あの小ささは衝撃的でiPhone5もiPad miniも以前のコネクタではあの薄さを実現できなかったと思いますし、これによるデザイン面の飛躍を期待したいです。

電子書籍はよく利用しており、専用ハードを買ってみようかなとも思いましたが、私にはどうしても白黒反転する画面切り替えが我慢できず無理だと思いました。

先にiPadやAndroidタブレットが普及した日本ではEインクを使用した端末は、ページめくりという最も基本的な機能の差が大きく、それこそタダで配らなければ普及はしないと思いました

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

コメントを頂きありがとうございます。

本年も宜しくお願い致します。