土曜日, 7月 07, 2012

Surfaceが意味するもの

ゲーム機やマウスは作った事があるがOEMが飯の種のMicrosoftが、遂にSurfaceを本気で出してくるようだ。 20世紀には最高のビジネスモデルであったOSやソフトウェアのライセンス。その当時儲けなどでないからやめておけが常識になっていた垂直統合を武器に21世紀になった途端にAppleが業界の常識を塗り替えてしまったのだから、天下のMicrosoftも悠長に構えているわけに行かなくなってしまったのだろう。 GoogleもNexus 7とQを発表したがどう考えてもスマホのようにうまく行っていないタブレットとGoogle TVへのテコ入れ。どちらも踊らされて参入したメーカーに冷や水を浴びせる以外の何物でもないが… Microsoftがハードに名乗りをあげてきたのはこのままでは自分たちのポジションをAppleに奪われると言う焦り。WindowsベースのPCと比べれば僅かな差になってきてはいるが明らかに高額なMacが売上を伸ばし台数ベースでも確実に伸びている。iOSデバイスまで含めてしまえば既にWindows陣営とAppleの差は2対1。Androidの戦いと同じように何社あるか分からないメーカーとたった一社の戦い。その上利益をあげているのはAppleばかりなのは誰もが知っている。 Appleがハードで儲けているからと参入したわけではないだろうが、GoogleやMicrosoftのハードウェアへの進出は隋分と安易だ。Steveが自分の命をすり減らしてまでして物作りにこだわってきた情熱は両社には感じられない。今までライセンスを受けてきたメーカーは自社ブランドでの製造から撤退しOEMにでもなって周辺装置で儲けるビジネスモデルへのシフトを考える時期になってきたのではないだろうか。 結論:Appleが成功したのは、ハードウェア、OS、サービスを自社のものとしてエコシステムを作り上げたからである。全てはユーザのライフスタイルをより良きものにするため、それ無くしてハードを作っても誰も幸せにはならない。そんなものは要らないのである。

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