木曜日, 5月 18, 2017

Androidの分断化はなぜなくならないのか?

登場時からボロクソに批判していたAndroidの断片化問題が一向に改善されない今日この頃。Googleもどうにかしなければと手をこまねいているばかりではとGoogle I/Oで発表されたAndroid Oとメインメモリが1GB以下の端末用のAndroid Goを発表。一見、過去の端末のOSを一気に揃えるための施策に見えないでもないが実態は新しい端末でのOSの仕切り直しに違いない。結局、世の中にあるAndroidの多くはKitKat以前で置いてきぼりに変わりはないのである。

こんなことになってしまったのも元を正せばアンディー・ルービンが統制もないままAndroid OSを矢継ぎ早にリリースして垂れ流したせいなのだが、同時にメーカー側の多く(特に国内メーカー)はPCでドツボにはまったはずの製品戦略をそのまま持ち込み同じOSで他社との差別化を図るための一番手っ取り早い方法として他社では使えない自社独自のハードウェアを無理やり載せる作戦に出て結果的にGoogleから提供されるOSそのままではまともに動く保証がない端末を量産。Googleとメーカーの両者が分断化を拡大させてしまった。この辺りは以前から書いていることなので聞き飽きたと思うが、定期的に新機種に買い替えさせるために、メーカーは意図的に旧機種のアップデートを切り捨てたのではないかと言うことだ。面倒を見てあげるためにコストはかかるのに一銭にもならないアップデート。

そうしてあげた挙句に買い替えサイクルが伸びてしまったのでは目も当てられない。やることなすことうまくいっていなかった国内メーカーからしたらドル箱になりそうなケータイ市場であぶく銭を稼ぐためにも新しい機種を出すことだけに集中したのは分からないでもない。しかし、結果的にそんなことをしたために(初期の国産Android携帯がひどすぎたせいなのだが)結果的に使い続けたければ旧機種にも暖かい手を差し伸べてくれるAppleの一人勝ちを招く結果になった。そして、それに気づいて方向転換しようにも国内メーカーは旧モデルをサポートできる余裕のあるところはSONYくらいとなってしまい分断化を解決するすべもなくなってしまったのではないだろうか。

そして、海外に目を向ければ最初から面倒を見る気などない中華メーカーの台頭。KitKatが一番シェアが大きいのも彼らの参入時期と重なるのである。

結論:分断化の原因は皆が好き勝手にAndroidを食い物にしたからなのだが、そうさせたアンディー・ルービンが諸悪の根源。これは変わることのない事実である。

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