木曜日, 3月 12, 2015

MWC2015を振り返る

今年は、出展は見送った(円安でおいそれと出展出来ない金額だった)が最新のウエアラブルの動向を知るためにMWC2015に行ってきた。御用メディアでは取り上げられない生の空気を知るのが目的だったのだが、結果を先に書いてしまえば行かなくても想像出来た内容だったの一言になってしまう。それだけで済ましてしまったのでは仕方がないので。

Googleが取り合えずお手上げ表明をしたので臆面もなく展示品にグラス型を引っさげて行ったのは日本のメーカーだけ。ARタイプはすっかりなりを潜めてスクリーンを持っているものはOculusを筆頭にVR没入型に回帰していた。日常生活では使えないものをアイグラスなどと呼んで欲しくないメガネ屋としてはB2B用ですと看板を掲げていてもモバイルの展示会に出す意味があったのかと思うだけである。

流石にネタも尽き果てたスマホの次はAppleが作り出す市場に紛れ込もうと今回はどこを見てもスマート・ウォッチばかり。それぞれがやっていることに大差はなく(Android Wearばかりなのだから差が出るわけないが)、自動車のキーレス・エントリーできるとか、活動計になるとか、音楽聴けるとか…

通信会社の方は5Gの話が中心(CESでもそうだったのだが)で、「うちは5G出せる」、「うちのは7G行ける」の世界。使う周波数帯が現状とは全く違うのでLTE束ねて速度出せますよのLTE-UやLTE-Advanceもあったが、携帯網で4Kクラスの映像送れますよを競っていた。

IoTの主役は現状は車なのか大手のブースにはBMWやAudi、マセラティと高級な車が並んでいたがCarPlayなのかAndroid Autoなのかの世界。モバイルが中心なのでホーム向けの家電品はほぼ展示されていなかった。

Tizenに関してはSamsungが組み込み用OSとして使うんだと吹っ切れたようで他でサポートしているところが無かったのが印象的だった。と言うわけで第三のOSは実質FirefoxとWindows。Windows Phoneの方はMicrosoftが方針を転換したので色々な端末が散見されるようになっていた。去年なんてMicrosoftなんて見る影なかったことを思えば随分と変わったものだなと…

結論:昨年は出展側で時間がなくてあら探しが出来なかったが、去年はスマートグラスと騒がれながら大した製品がなく、今年はGoogleが退場したので時計ばかり我々の「雰囲気メガネ」は特異な存在だと再認識したのである。

0 件のコメント: