木曜日, 11月 27, 2014

中抜きの世界

アメリカのプログラマと比べて日本のプログラマの所得は著しく低いとの話が出ていた。全てが高給取りとは思わないが平均所得が800万から1,000万だというのだから底辺も相当高いのだろう。それに比べて日本のプログラマの平均所得は400万前後同ひいき目に見ても日本の方が低いようだ。

飲食業やアパレルの大手もブラック企業と言われることが多いがソフトウェア業界はそれ以上と(アニメなどはもっと凄い?)噂されるが、頭脳労働であるはずのソフトウェア業界が一般の事務職とほとんど所得が変わらない最大の理由はSIerなどの下請け、孫請けで成り立っている会社やフリーランスが多いせいなのだろう。これは、別にソフトウェア業界に限らず日本のどの業界(バブルの頃は別だったのだろうがテレビ業界などもっと悲惨だ)でも言われることだが日本の産業構造は基本的にゼネコン型。どんなに大きな仕事であっても元請け会社の正社員が一から十まで開発を行っているわけではなく案件ごとに下請けに丸投げし、下請けは手が回らなくても取り合えず受けてしまい孫請けやフリーランスに仕事を丸投げする。どう考えても中抜きで消えていく金額の方が実際にプログラマに回る金額よりも多い…(実際にそうかは知りませんw)

結論:こんな時代に人月計算のシステム開発がまかり通っているからゼネコン型が成り立ってしまう。それは開発を依頼する側が勉強不足だからだ。人月計算でアプリの制作費を出してくるようなところに発注などせずダイレクトに優秀なプログラマに仕事を依頼出来る時代にならないといけない。勿論、そんな時代になるとプログラマを続けられない間抜けが多いのも時事なのである。

1 件のコメント:

syd1520 さんのコメント...

淘汰ですね。贅肉が取れるのはいいことだけど、社会的に淘汰されて食っていけない(某米国の都市の黒人社会)人が増えるリスクもその先には間違いなくありますよね。