火曜日, 10月 24, 2017

引退

どこの誰とは言わないが一年後の引退を宣言し引退までのプロモートを確実なビジネスに育て上げるマネジメント手法を駆使する人がいるようだ。元はと言えば差別的な契約で雇われていた事務所からの独立に端を発したことなのだろうが、このネット時代興行権を楯にしてアーティストを縛ろうというのも時代遅れだしレコード時代と違い音楽レーベルの資金力で枚数を捌けないことが明白になってしまった。業界人の顔色を伺いながらビジネスを考える必要などないのだから手垢のついて人間関係をリセットするためにも一度芸能界を引退するのは正しい判断だと思うのだ。

iTunesなどのグローバルサービスが当たり前になったこの時代国内市場だけを見る必要など一切ないので国内引退を世界デビューの足場作りと考えれば良いのではないだろうか。本当に売れようが売れまいがプレスした枚数で印税が入るような20世紀型(売れなかったら次の契約をしないと言うこと)など、デジタル時代には相応しくないテレビに出てCDを売らないと商売にならなかった時代遅れの考え。アーティストのビジネスの主戦場はライブチケットをどれだけ捌けるかなのだから動員が可能な人は既存のレーベルとの契約をどう終わらせるかにかかってくるのだ。

結論:山口百恵のように本当に芸能界から身を引いてしまうことの方が少ない芸能界。今回の引退は国内のしがらみとの決別と考えた方が良いのではないだろうか。

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