金曜日, 9月 15, 2017

Appleだから出来たこと

LTE通信が可能なスマートウォッチはバッテリーが2、3時間しか持たないGalaxyの頃からちらほらとあったためにApple Watch Series 3でセルラー対応になったことをそれがどうしたと感じている業界人も多いだろう。そんな人は、Apple Watch Series 3がLTEのカテゴリー1にしか対応(最大10Mbit通信)していないことを受けて鬼の首を取ったように思うのだろうが、カテゴリー1に限定したためにWi-Fiモデルと同じサイズで同じ時間駆動できるという点を見落としている。更に、世界中のキャリアに掛け合ってiPhoneの電話番号の共有を認めさせたのも実は画期的なこと。物理的には可能だが運用上SIM情報を複数のデバイスで共有するなど今まで認めてこなかった事はその筋の人でなければ知らない事情。他のメーカーでは到底不可能と考えていた事なのである。そして、さらに他社の製品はLTE通信を使うためにSIMスロットを搭載していたためApple Watchのように同じサイズのモデルにすることなど不可能だったが、AppleはSIMを必要としないeSIMでその問題を回避。リューズの色以外違いのないモデルに搭載することが可能になったのだ。

結論:キャリア個別の特殊な条件下以外では番号の共有はしないという通信業界の暗黙の了解を変えApple Watch取り扱いキャリア全てに番号共有を認めさせたのはAppleだから出来たことなのである。

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