木曜日, 1月 24, 2008

ウルトラ・ダラー

 ウルトラ・ダラーと言えば手嶋龍一氏かもしれないが、事実はあの小説とは大分違うのではないかと言う話である。スーパー・ノートと言われるニセドル絡みで、バンコ・デルタ・アジアの口座を封鎖したのはアメリカなのだが、直談判に北朝鮮までノコノコ出掛けていったと思ったら、急転直下金融制裁の矛をあっさりと収めてしまったのである。そうなると、同盟国である日本を蚊帳の外に、何で急に態度を豹変させたのかが問題になる。そこで、ウルトラ・ダラーのよりダーティーな推測が出てくるのである。

推測1:スーパー・ノートは、そもそも北朝鮮製ではない
本当に、北朝鮮でニセ札を刷ったりしていないとすれば、スーパー・ノートが北朝鮮製でないことを知っているのは、他でもない下手人扱いされた北朝鮮。スーパー・ノートがアメリカ製(あるいはイスラエル製)である証拠をつきつけたのではないか。実際にアメリカ製としか考えられないと言うリーク情報もドイツで出ていた。インク、紙が紛れもない本物で印刷機も本物。もしも、北朝鮮が刷ったとしたら、どこの誰からその材料を手に入れたと言うのだろう。
推測2:スーパー・ノートは、そもそも存在しない
ウルトラ・ダラーと言われるニセ札は実際には存在しない。北朝鮮が作っているのは従来通りの粗悪なニセ札。精巧なニセ札を流通させたと難癖を付けて経済封鎖の口実にしただけの話という考え。そもそも、本物であってもアメリカがニセ札だと言えばニセ札になってしまうのである。

結論:金正日はその辺りの仕組みはお見通し済み。金正日を殺そうにも北朝鮮にこっそり潜入して工作するのは不可能なのである。

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