金曜日, 6月 24, 2016

築70年の建物

もうすぐ築70年となる建物がある。建築時の最新の技術を駆使して作った建物なので世界に誇れる美しい建物だったが、建築を受け持った施工業者はまさか全く手を入れずに使い続けるなどとは思ってもいなかった。どんなに美しく堅牢な建物であっても住み続けていればあちこちに修繕が必要になり、新しい部品に交換が必要となるのだが、それさえもせず、10年に一度必要な大規模修繕など誰も考えもしない。その上、完成時の基準だった建築基準法は建物完成後に何度も大幅に変更され建物は現在の基準に従えば安全な建物とは言えなくなっている。建て壊して全く新しい外観に変えると言われれば色々な思い出のある建物なので建築時の外観を保ちたいとの思いは私も同じだが、だとすれば建物が自然災害で倒壊しないように補強を行うなどは最低限必要と誰もが考えるはず。しかし世の中にはそれを一切認めない人たちがいて、一切の修繕もなしにその家に住み続けろと言う。あなたはそんな家に安心して住めるのだろうか。手を入れてはいけないなら仕方がないと住人はヒビや穴のできたところに鏡を付けて目隠してせめて目に触れないようにしようとごまかすことになる。それに気づけば家全体の美観が損なわれているから鏡を外せとさえ言うのだ…

結論:築70年の建物とは日本国憲法。国内の社会状況の変化、世界情勢の変化から修繕や改築が必要なのは当然。憲法では辻褄の合わなくなった穴を周辺法でごまかす段階は既に過ぎている。建物本体に手を入れなければいけないことは分かっているのだからより良い形にするのが本来。一切手を付けるなでは良くなりようがないのである。憲法の修正を反対する人たちはより良いものにする考えを何も持っていないのだろうか?もしそうなら政治から身を引いて貰いたいと思う。

火曜日, 6月 14, 2016

今回のWWDCで予想外だったこと

まだ、始まったばかりのWWDC。昨年以上に内容の濃い開発者会議になったことは明らかなのだが、ハードウェアの発表が一切なかったので予想が外れ たなどと騒いでいる間抜けもいるようだ。ここ数年、ハードウェア上でパラダイムシフトが起こるようなものは見当たらないのだからハードなどマイナーバー ジョンアップで事足りると考えている身からすれば何とも的外れな連中がと…そんな人が多いからハードメーカーは利益も出せない蟻地獄にハマってしまったの だろうと思うのだが…

さて、そんなわけで数多くの発表の多くは噂にもなっていたし、誰もが予想できる範囲のものだったのでここで取り上げる必要もないのでスルー。今回は私が予想さえしなかったものが幾つか発表されたので取り上げたいと思うのだ。

予想外だったこと
その1:Swift Playgrounds for iPad
い つかは、iPadやiPhoneの上でアプリが開発できるようなったらよいというのが多くのApple系開発者の望みだったし、21世紀の HyperCardがあったらが口癖だった。全く噂にも出ていなかったのでいつになったらと妄想の世界で…それがいきなりの発表。「Swiftの PlaygroundだけならiPad Proで十分動くよね」がついに実現したのだ。まだ初期段階で子供騙しと言われる部分もあるだろうが、これでアプリ作成に興味を持つ少年が少しでも増える ことを祈りたい。
その2:音声認識エンジンの公開
SiriのAPIの公開だけではなく音声認識エンジンも同時 に出してくれたらは音声認識アプリを作っている人の悲願。日本語ならAmiVoiceのように優れた音声認識エンジンが存在するがライセンス契約が必要な ので安価なアプリで使うことなど個人プログラマーでは夢のまた夢。それがあっけなく可能になるのだからこんなに嬉しい話はないのだ。
その3:watchOS 3でApple Watchが見違える
7 倍速くなったはオーバーかもしれないが間違いなくApple Watchの動作速度は速くなった。まだPreview版なので色々おかしな動作はあるがこのまま正式版に向けてチューニングが進んでいけば他のスマート ウォッチが筋肉ばかに見えるくらいに見違えることだろう。

結論:ソフトウェアだけで既存のデバイスを どれくらい新しいものにすることができるか。それが今回のWWDCのメインテーマなのは間違いない。一切のハードウェアを発表しなかったのはそれを際立た せるためだった気さえする。OSを自前で持っていないところは取り敢えず他社よりもデカくて速いエンジンを積んでおけだが、両方を持っているAppleは そんなことをする必要がない。そういうことなのである。

金曜日, 6月 10, 2016

WWDCは二つのS?

新たなハードウェアの発表はなさそうだとなるとsteveがいなくなったAppleは終わったとまた騒がれるのだろうがWWDCはソフトウェア開発者のた めのカンファレンス。そもそもハードウェアの発表会ではないのだ。そんな中、冷静にAppleをウォッチしている人は昨年に続き今回も内容の濃いものにな ると予想しているが、秋までに発表されることなどない製品を期待している人がいるには正直呆れてしまう。

AppleのWWDCのトップ ページは画像はなしのテキストオンリーで誰がどう見てもコーディング風。2年前のWWDCで登場したSwiftもバージョンが3.0となり、足りないと言 われていたライブラリーもこれで一通り揃うだろう。というわけで一つ目のSはSwiftだ。すでにオープンソースとして公開されているSwiftがどこま で広がっているのかはわからないが、Appleが大の苦手のサーバー周りに関しては、パートナーとなったIBMがサーバー側のアプリもSwiftでと後押 しをしている。今後サーバーサイドでSwiftが開発言語の一つになることは間違いないだろう(メインの言語になるなどとは言っていないので他の言語専門 の人は怒らないようにw)。

そして、もう一つのSはSiriだ。AmazonやMicrosoft、GoogleとどこもかしこもAIだ ディープラーニングだと騒いでいる中、ディープラーニングとは言えないSiriは負け組だというのが一般常識に囚われた方々の評価のようだが、いよいよ OS Xにも搭載が予定されているSiriは当然進化をしている。顔の表情から感情を認識するEmotientやVocalIQとの連携で次世代のSiriと なったものが次世代のユーザーインターフェイスとして初お披露目となる可能性もあるのだ。賢さの部分に関してはIBMとの連携が考えられる命に関わるよう なものに関してはHealthKitやResearchKitとWatsonの連携によって解決されるのだろう。

結論:今回のWWDCはSwiftとSiriを押さえていれば間違い無いのだ。