火曜日, 5月 23, 2017

加計学園問題

忖度がどうのと騒いでいる加計学園問題。獣医学部新設に政治が関与したという話でここのところ何を騒いでも良いところなしの民進党が鬼の首でも取ったつもりだったのだが、自分たちの方にも飛び火する始末。バカしかいないのだからそんなものかとは思うが、そんなものに時間を浪費して本丸の共謀罪は素通りさせてしまうのだからお話になりません。

共産党の小池さんも新たな内部文章を手に入れたと騒いでいるが、元々この騒動は文科省内の旧文部省系と科学技術庁系の人事(天下り)に絡む派閥争いのためにリークが出どころ。旧文部省グループを潰すためなので科学技術庁絡みの怪文書は出てこない。

結論:もんじゅ廃炉、STAP細胞で安倍内閣に恨みを持っている旧科学技術庁が裏にいると考える方がスッキリと行くのである。

木曜日, 5月 18, 2017

Androidの分断化はなぜなくならないのか?

登場時からボロクソに批判していたAndroidの断片化問題が一向に改善されない今日この頃。Googleもどうにかしなければと手をこまねいているばかりではとGoogle I/Oで発表されたAndroid Oとメインメモリが1GB以下の端末用のAndroid Goを発表。一見、過去の端末のOSを一気に揃えるための施策に見えないでもないが実態は新しい端末でのOSの仕切り直しに違いない。結局、世の中にあるAndroidの多くはKitKat以前で置いてきぼりに変わりはないのである。

こんなことになってしまったのも元を正せばアンディー・ルービンが統制もないままAndroid OSを矢継ぎ早にリリースして垂れ流したせいなのだが、同時にメーカー側の多く(特に国内メーカー)はPCでドツボにはまったはずの製品戦略をそのまま持ち込み同じOSで他社との差別化を図るための一番手っ取り早い方法として他社では使えない自社独自のハードウェアを無理やり載せる作戦に出て結果的にGoogleから提供されるOSそのままではまともに動く保証がない端末を量産。Googleとメーカーの両者が分断化を拡大させてしまった。この辺りは以前から書いていることなので聞き飽きたと思うが、定期的に新機種に買い替えさせるために、メーカーは意図的に旧機種のアップデートを切り捨てたのではないかと言うことだ。面倒を見てあげるためにコストはかかるのに一銭にもならないアップデート。

そうしてあげた挙句に買い替えサイクルが伸びてしまったのでは目も当てられない。やることなすことうまくいっていなかった国内メーカーからしたらドル箱になりそうなケータイ市場であぶく銭を稼ぐためにも新しい機種を出すことだけに集中したのは分からないでもない。しかし、結果的にそんなことをしたために(初期の国産Android携帯がひどすぎたせいなのだが)結果的に使い続けたければ旧機種にも暖かい手を差し伸べてくれるAppleの一人勝ちを招く結果になった。そして、それに気づいて方向転換しようにも国内メーカーは旧モデルをサポートできる余裕のあるところはSONYくらいとなってしまい分断化を解決するすべもなくなってしまったのではないだろうか。

そして、海外に目を向ければ最初から面倒を見る気などない中華メーカーの台頭。KitKatが一番シェアが大きいのも彼らの参入時期と重なるのである。

結論:分断化の原因は皆が好き勝手にAndroidを食い物にしたからなのだが、そうさせたアンディー・ルービンが諸悪の根源。これは変わることのない事実である。

水曜日, 5月 17, 2017

AmazonがAppleの脅威?

かつてはMicrosoft、最近ではGoogleがライバルだと世間で言われてきたApple。そして今度はAmazonがその対象に。確かにsteveのいなかった時代のAppleはMicrosoftを超えなければいけないライバル視していたように見受けられるが、それは当時の経営陣がシェアを取らなければいけないと言う間違ったマーケティング理論で舵取りをしていたから。たった一社がその他諸々のPCメーカー合計(Microsoftのライセンシー)よりもシェアを取ろうなんて考えることがそもそもナンセンス。数え切れないほどのバリエーションがある(要はクソから味噌まで)PCに対抗して自社の社員さえその違いを理解できないほどのどうでも良い仕様違いのバリエーションを作り出し挙げ句の果てには倒産の寸前まで資産を食いつぶしたのだから話にならない。

steveがAppleを追い出されるまでの時期にMicrosoftを敵視したのはMacintoshのOSをパクってWindowsを出したからに過ぎず、ライバルなどとはこれっぽっちも考えていなかったのは自明の理。それよりは当時クールでもなければ使いやすくもないMS-DOSがどんどん増えていくことに対して憤っていたと言う方が近いだろう。初期Macintoshのセールスの失敗から干されたsteveが次に開発しようとしていたのはプロフェッショナル向けのBig Mac(Appleを追い出された後NeXTとして開発)。紆余曲折があってAppleに戻ったsteveが最初に言ったことはもうPCの戦いには決着がついていると言う事実。数でWindowsを凌駕することなどあり得ないのでそんな不毛なことはせずに他のメーカーのことなど気にせず自分たちで作らなければいけないものを作ると言うシンプルな戦略。結果的にシェア競争では敗北したにも関わらずPCメーカーとしては一番利益を上げている優良企業をなった。

そして、スマートフォン市場。元々、開発していたタブレット用のインターフェイスを電話に流用することでそれまでのスマートフォンの根本概念(PCの環境にアクセス可能なアプリを持つ携帯電話)を変えたiPhone(携帯できるネットワークPC)の開発。steveがAndroidを蛇蝎の如く罵ったのはシェアを奪われたからではなく(iPhone発表当時にはまともなAndroid端末はなかったし数の出ていなかった)iPhone発表以前の開発段階では想定もしていなかったインターフェイスをiPhoneからパクったからに過ぎない。もしも、iPhone時代に以前と同じように間違ったマーケティング戦略に毒された経営陣が勢力を持っていたらシェアを伸ばすAndroidに対抗してローエンドからハイエンドまで様々なバリエーションを取り揃えて利益の出せないボロ会社になっていたことだろう。

そして、現在最大の対抗相手と言われるのは決済と物販、コンテンツ販売を手がけるAmazon。Googleのようにハードウェア開発をお遊びとは考えていないので自社の持つエコシステムを補完する形で製品をリリースしてくるのは戦略的には非常にAppleに近い。ただし実際のマネタイズの考え方に関してはハードウェアから利益を得るAppleとエコシステムの利用料(AWSであったりECサイトの販売手数料)がメインでハードウェアは強化するためのツール(利益を得るのが目的ではない)に過ぎないためAlexaのように他社にライセンスして手持ちの駒を増やす戦略。

AWSはMicrosoftのAzureやGoogleと競合し、AlexaはAppleも含めた全社とぶつかる。そう言う意味ではAmazonを直接の脅威と考えているのはAppleではなくGoogleやMicrosoftだろう。Appleが積極的に自社製品以外のApple製品を補完するアクセサリー以外の物販をビジネスの柱にでもしない限りAmazonが脅威となることはないのである。

結論:AppleがAmazonを脅威と感じているかは別にして少なくともかつてのWindowsやAndroidのように敵視していないのは間違いない。それは、AmazonがAppleのユーザーインターフェイスをパクったりしていないからなのだ。そしてWindowsやAndroidは敵視してもMicrosoftやGoogleを敵視していないのはクラウドサービスでMicrosoftやGoogleになろうなどとAppleは微塵にも考えていないからなのである。