土曜日, 1月 31, 2009

学ばないと言うこと

 名前さえ思い出せない音楽プレイヤーで失敗し、薄型テレビも諦めたDellが今度はスマートフォンを開発中だと言う。OSは「Windows Mobile」と「Android」。キャリアでもなくソフト会社でもないDellに出来ることは安く組み立てるだけ、それでどうやってお客さんを取り込もうと言うのだろう。

 Appleのようにサービスからシステムまで全てを用意して始めて差別化が可能なスマートフォンの世界。Appleの強みは他のスマートフォンにはないコンシューマ向けのサービスが、iPodやMacで培われてきたネットサービスの中に既に用意されていたことなのだが、音楽プレイヤー用のサービスさえ用意出来なかったDellにそれができるとは到底思えないのである。

結論:iPod付きスマートフォンと分類されながら、既にゲーム機の一角を占めるiPhone。Appleは、たった1年で事実上ワンモデルで携帯市場のシェアの1.1%と1,400万台のDSiのライバル(iPod touchはDSのライバルだ)を手に入れた訳である。Dellにそんな芸当が出来るとは誰も思わないでしょ。

金曜日, 1月 30, 2009

ネオリベに騙されるな

 未だに生き残っているネオリベ。耳障りの良い主張をして良い改革を行おうとしているのだと信じ込ませたいのだろうが、今迄にやってきたことや後ろに誰が控えているのかを考えれば何も考えが変わっていないことは明らかなのである。

ネオリベ
高橋洋一:政府紙幣を発行して定額給付金を20万づつ配れと言っているからといって、郵政を民営化し4つに分社化しろと言った財務官僚時代の過去が消える訳ではない。政府紙幣を発行しろと言うのだって、アメリカ(ロックフェラー)から日本の景気を回復させろと言われているのに日銀(ロスチャイルド)が言うことを聞かないからに過ぎない。財源は埋蔵金があるからというのは、財務省が手を出せない金を財務省に使わせろと言っているだけの話で、総務省の打ち出の小槌だった郵便局を財務省の管轄法人にかえたのと全く同じ事なのだ。
渡辺喜美:政府紙幣を発行しろとは言っているが、同時にアメリカに資金援助しろ(それも数10兆単位)などとほざくなど言語道断。天下りを全廃しろなどと言ってはいるが、最後に出てきたのは天下りをしきる新しい役所の設置。ふざけるのもいい加減にして欲しいものだ。
池田信夫:経済評論会のベンジャミン・フルフォード(フルフォード氏に失礼か)。仲間の高橋洋一が言い出したことでも他の人が言えば、簿記も知らないのかと分けの判らないと勝手に炎上。きっと変な爬虫類が皮膚の下に隠れているに違いない(笑)。
中谷巌:今更、懺悔をされても仕方がない。竹中を道連れにして自爆でもしない限り許されるものではないのだ。

結論:テレビに出ているからと信じたくなるのは人情だが、テレビに出ていると言うことは信じちゃいけないと言うことなのである。

かんぽの宿2

 2,400億円の費用を投じて作ったのはバカかも知れないが、それをたった109億円で一括売却しようと言うのは、もっと大バカである。購入後の再譲渡制限はたったの2年間なので2年後に全てを売却されても何のお咎めも無いと言う好条件ならばお金があれば私だって一括譲渡してもらいたいくらいである。

 地方にある資産価値の低い物件は単独で売れば買い叩かれるかも知れないが、首都圏にある社宅施設も一括の中に含まれている。それだけで時価評価が47億だと言われているのだからどう考えても常識外れの評価額なのは間違いない。

結論:例え売れなくても毎年出る赤字は10億円。今焦って売却して2,400億円を無駄にするよりはよっぽどマシな気がするのだが。

ひったくりは伝統だ

 33年間も連続ワースト1って、ここ迄来ると自慢しても良いかも知れない。何かと言えば大阪のひったくり、ここ迄来れば伝統芸と言っても差し支えないだろう。

結論:関西弁を聞いたら引ったくりだと思え。

木曜日, 1月 29, 2009

かんぽの宿

 かんぽの宿の一括売却が一時凍結(要は白紙撤回)されることが決まった。きっと宮内さんがとっつかまると耳打ちされて、それでも売るのかと駄目出しされたんだろうな。

結論:火の粉が掛かるのはやっぱり嫌だったんだな。当たり前か。

ヘリコプター・マネーは愚民政策

 相変わらずネオリベ以外は考えたくない池田(構造改革)信夫大先生が定額給付金を愚民政策だと批判している。確かに愚民政策であることは確かで、最低今回の50倍くらいの金をばらまかなければ池田氏と同じ名字の人が君臨する宗教団体のお布施になってしまうだけだとは思う。一人頭数百万以上を消費限定(紙幣ではなく消費期限付きの商品券でおつりは出ない)で配るくらいの事をしてくれれば、世の中がひっくり返ってしまうのだが...

結論:例え愚民政策だとしても棄民政策よりはましだと思う。

女性のメタボ基準緩過ぎ

 特定検診で追加されたメタボの基準で女性の方がウエストが太いのは日本だけでおかしいと思ったらしく90センチから80センチに変更した。元の基準が90センチであった理由が疫学的に妥当だったかどうかは知らないが、それがいきなり10センチ減ってしまった妥当性がどこにあるのだろう。

 胴回りと、血糖値、コレステロール値、血圧の複合条件(2項目以上該当で)でメタボだと言われる訳だが、見た目でしかない胴回りなんかどうでも良い基準だと思うのだ。だから行きなり細くなったんでしょ。

結論:10センチ細くなろうがどうしようが80センチも胴回りがあればデブである。

鎖国のすすめ

 1月に書いた「帝国主義・民主主義・グローバリズム」の続きと言う訳ではないが、帝国主義からグローバリズムという国際金融資本による世界征服に対して正反する唯一の経済政策を日本は既に経験し成功している。それは鎖国である。鎖国自体は教科書に書かれているように完全に貿易を停止した訳でも、情報を封鎖した訳でもないが、少なくとも窓口を出島だけに絞り宗教を介在にして占領を仕掛ける国に門戸を閉じることによって、自給自足、内需のみの社会をほぼ平和裡に300年近く続けたということはとんでもない実績だったのである。

 勿論、当時の人口と現在の人口を比較して自給自足など無理だという反論はあるだろう。現在の食糧自給率は40%(必要カロリーではないのが曲者だ)だから、輸入無しにやっていける分けがないというのだが、それは今日から行きなり始めればの話であって周到に準備を整えれば不可能な話ではないのである。

鎖国へのステップ
ステップ1:減反政策の廃止。減反に補助金を出すのではなく増産されて価格が下がる米価の維持のために補助金を使う。同時に増産された米を全て国内消費に回すのではなく輸出に振り分け、その代金で補助金を充当して行く。
ステップ2:農地解放。農地を法人に解放し民間企業が農業を行えるようにする。農業の工業化である。農業法人の設立ではなく通常の民間企業ひ元を開くのだ。但し、農地は農地以外への転用は認めないように制度を強化する。
ステップ3:地下資源の輸入に頼らないで済むエネルギー開発を進める。時間稼ぎには原子力を使うかも知れないが、石炭による発電や燃料電池などに徐々にシフトし、石油依存を減らして行く。
ステップ4:米以外の農作物の生産を増やし食糧自給率が60%を超えた段階で輸入される農作物と同量の農作物を輸出に回すようにする。輸入を止めると文句を言ってくる大国はアメリカや中国なので逆らうのは得策ではない。もしも輸入がストップされたら輸出分を充てる事が可能になる。
ステップ5:食糧とエネルギーが自給可能になった段階で何時でも鎖国可能になるのだ。要は独立しろと言うことなのだ。

結論:鎖国と言う言葉を使っているが、グローバリズムという金融帝国主義から離脱するには食糧とエネルギーの自給が必須となる。鎖国をするには独立(孤立が可能だと言うことだ)をしなければいけない。食糧を自給出来ないと言うことは独立する気がないと言うことなのである。

ポンド安

 ポンドが一年前と比べて半分近くにまで落ちたと思ったら、エドマンド・ロスチャイルド(英国の支配者?)の死去。そう言うことだったんだ。デービットも長くないしな。サブプライム危機も、もしかしたら本当の原因はその辺りだったりして。

結論:今はそんなに単純じゃないかも知れないが、エドゥアールが死んだ時にロスチャイルド株が大暴落(死んだ時の株価が相続税の基準)して相続が終ったら大暴騰という前例があるのでついそうなのかと勘ぐりたくなるのだ。

アメリカ人になろうか

 景気を回復させるためには、日銀が公債を買取り国の借金を消してしまい資金供給量を増やすのが一番だと書いてきたが、日銀には全くその気が無く、財務省も増税がしたいからそんな簡単な方法があるなどと口が裂けても言えないのだろうが、アメリカはそれをやることに決めたようだ。FRBが国を乗取る気なのかも知れないが、そもそもアメリカは私物国家(日本は私物と官物のキメラ国家)なので大きな変更はない訳である。

これからアメリカが仕掛けてくること
その1:国債の買取による紙幣の増刷。当然為替はドル安になる。
その2:ドルに連動して下げている国がアメリカに右に倣えとなる。
その3:円だけが独歩高になり、日銀は為替介入を行うが効果無しなので、円を刷りまくることを日本に要求。日銀による国債の買取か政府紙幣発行を要求。
その4:それでも、アメリカ経済が回復しなければデフォルト宣言。

 私物国家アメリカは基本的に自国の国益にかなえば他国がどうなろうが基本的には気にしていないのである。アメリカは未だにネオリベだと思い込んでいる時代錯誤の田舎者(栃木出身の政治家)がいるが、相当のバカである。昨日の施政方針演説を中身がないと批判していたようだが、大事なのはネオリベなんて止めますよとはっきりと口にしたと言うことだ。アメリカに言われたかどうかは知らないが、構造改革や財政再建なんか後回しにして景気回復をしても大丈夫と踏んだのだろう。

結論:アメリカがサインを出しているのだからなりふり構わず景気回復に資金を投入すれば良い。日銀に国債を買わすのだってFRBだってそうしているじゃないかと迫ることが出来る潮目になったのだ。もしも、施政方針演説がただの演説で終ったとしたらアメリカに併合してもらえるように戦争でもしかけた方が良いのかも知れない。

水曜日, 1月 28, 2009

冗談でしょ?

 Windows 7は6つのバージョンになるという噂があるようだ(32と64はまた別だから全部で12?)。Starter、Home、Premium、Business、Ultimate、そしてEnterpriseって、本当にそうなのだろうか。だとしたら、どれを買えばいいというのだろう(Macを買えばいいのだ)。

 3つしかないXPでさえ最後に加わったStarterが邪魔だったのに、Vistaで犯した過ちをまた繰り返そうと言うのだから、Vistaから何も学んでいないことは明らかである。恐らくStarterはメニューバー以外はXPで、Homeは仕事には全く使えなくって、Businessではマルチメディアが全滅で、家庭ならばPremium、OfficeならばUltimateを使わなければ行けなくなるのだろう。だったら、Starter、Home、Businessは無料で提供するべきだ。そうでないならば分ける必要は全くないのである。

 種類が多ければお客さんが選ぶことが出来るなどと言うのは全くのイカサマ。安いからと言って何処のバカが何も思ったことが出来ないようなOSを買うと言うのだ。安物買いをさせて高い方に買い替えさせようと考えているのだとしたら、とんだまやかしである。Windows 7のハードウェア要求が高いためにロースペックでも動くバージョンが必要だと言うのならば、XP以前のOSをサポートし続ければ良いだけの話で、どれを選べば良いのかが判らないくらいにバージョンを増やすことではないはずである。

結論:ハードウェアまでコントロールできるAppleとは違うと言いたいだろうが、少しはAppleを見習え。OSXにはスタンドアローンとサーバの2種類しかないが、それで誰も困らない。悪い冗談にも程があると言うものだ。

火曜日, 1月 27, 2009

プロパガンダ

 日本人はお人好し(要はバカ)なので何でも報道されることを信じてしまうようだ。カスゴミが騒ぎ立てると何でもその通りだと思ってしまうのだ。事務方(文官であって文民じゃない)が騒ぐまで別に問題にしていなかった田母神論文も官房長が問題にしたら行きなりシビリアン・コントロールがどうのと書き立て、派遣切りは重大な社会問題だがそれとは関係のない派遣村(どう考えても主導していたのはプロ市民で自然発生的なものでは無かった)を大々的に取り上げ左巻きの思想を応援したり、どんなことをこれから仕出かすかも判らない他所の国の大統領を英雄のように持ち上げる。確かに日本の政治家も官僚もくずなのは判るが、それとアメリカ大統領を相対評価する頭の構造が私には全く理解出来ないのだ。

 そして、こんな事を書くと全面的に田母神氏を擁護したり、派遣村やオバマを否定したりするんだよな。物事は白黒つけたり、正・悪を判断すれば良いと言うものではない。どんなものにも良い部分もあれば、悪い部分もあることを理解した上でそれが、短期的、長期的に見てどうなのかを判断した上で利用出来る部分と乗ってはいけない部分を判断することが大事なのである。派遣村がプロ市民の示威行為だとしても、企業理念に欠ける大企業の考えを変えさせるために利用するなら構わないし、オバマだってその政策が日本に良い影響を与えるのならば利用すれば良いだけの話。白黒つけて自分は常に白だなどと言い張るようじゃ魑魅魍魎に利用されるだけなのである。

結論:アメリカの重石があったから60年以上戦争に巻き込まれることが無かったが、日本人のレベルは戦前と全く変わらない幼稚なまま。重石がとれたらまた同じ過ちを繰り返すことは、カスゴミの報道とそれに対する反応を見ていれば明らかなのである。バカは死ななきゃ直らないというが、そうなると一度全滅するしか方法はないのだろうか。巻き添えは嫌だな〜。

黒死病はペストじゃなかった

 私は疫学の専門家ではない(自慢じゃないが何の専門家でもない)ので、確かなことは言えないのだが、最近の疫学研究でカミュの「ペスト」や中世のイタリアで発生した”黒死病”は”腺ペスト”ではなく”出血熱(エボラなど)ウイルス”ではないかという意見(2004年)が出ているである。

 古い記録や日記に書かれている症例を詳細に見ていくと、嘔吐、鼻からの出血、皮膚簿内出血や昏睡。内臓が壊死を起こして黒く変色しているなど、腺ペストの特徴とは違いエボラやマールブルグなどのウイルス性出血熱にきわめて似ているというのである。

 ”黒死病”が”腺ペスト”であれば、北里柴三郎の発見した抗血清で防ぐことが出来るが、”エボラ”などであれば現在でも手の施しようはない。アルカイダのメンバーが、"黒死病”で40人死んだと言う記事が英国の大衆紙SUNに載ったらしいが、テレグラフなどの高級紙にも引用されているらしい。この”黒死病”が”ペスト”であれば対処可能だが、もし”出血熱”の方で、細菌テロ用の生物兵器といて用意したものに誤って感染してしまったのだとしたら...

結論:テロに使われる前にテロリストが全員感染して死んでしまえば良いのだが。

月曜日, 1月 26, 2009

政府発行紙幣は借金では無い

 政府紙幣発行に対して白川日銀総裁は、政府発行紙幣も日銀券も紙幣に替わりは無いと批判したらしいが、民間銀行に過ぎない日銀に紙幣を発行させると言うことは国が日銀に借金をすることになり負債が増える(絶対に償還しない国債を日銀引き受けると言うならば話は別だが)が、政府発行紙幣はどこにも借金をする訳では無いので負債とはならない。極端なことを言えば政府が抱える財政赤字分の紙幣を発行して赤字国債を買い取ってしまえば負債は消えてしまうのである。それに対して理屈上は民間銀行に過ぎない日銀がとやかく言う権利はないのである。

 実際に、そんなことをすれば各国の中央銀行は政府発行紙幣を国際通貨として認めないという措置を講じてくる恐れがあるし、恐らくそうしてくるに違いない。それが政府紙幣が発行できないただ一つの理由なのである。日本も多額の紙幣を発行したためにハイパーインフレになったと言う過去があるが、それは終戦直後の何の生産能力も無い時(需要に対して供給がなかった)に行なったからであって、現在のように需要さえあればいくらでも供給が可能な時ならばハイパーインフレになどなるはずは無いのである。

結論:現在の日本の生産能力からすれば、いきなり数百兆円から1千兆円の紙幣を供給(定額給付に習えば一人頭600万円を配る)してもびくともしないのである。それで円の交換レートが半分になるなら輸出産業も大喜びだし、そもそもそれだけの内需が起こったら輸出どころか日本メーカーの海外生産品を輸入しなければいけない状況になるはずである。こんなことを書くと池田信夫は戯言だと言うんだよな。きっと。

オバマが大統領になった訳

 何の大きな実績も無いオバマが大統領候補になり、パートナー(副大統領)にロダムを選ばなかったのは、それでは大統領選に勝てなかったからである。日本で考えられている以上にロダムは敵が多い。それは民主党の候補者選びの時の動きを見ていれば分かるように容赦のない攻撃を平気で仕掛けるババアがロダム・クリントンその人だった。国務長官ならば選挙で選ばれる訳でないのでどんな奴を据えることも可能だが、副大統領は選挙の洗礼を受けなければならない。どう考えてもロダムではネガティブ・キャンペーンを仕掛けられることは間違いがなかった。

 攻撃しようにもオバマには叩けるような埃が出るほどの実績はないが、ロダムの周りにはウォルマート、チャイナロビー、イスラエルロビーと胡散臭い金の臭いがプンプンしている。もしも副大統領候補になっていたら、そこを攻撃されてオバマではカバーできなかったに違いない。

結論:オバマが大統領になったその訳はヒラリー・ロダム・クリントンに政権を渡すためだったのである。国務長官の言う通りに外交を行っているのか大統領の考えで外交しているかどうかなんて、素人が外から見て到底分からないのである。オバマは、単なるお神輿で担いでいるのはロダムだと思うのだが、考えすぎだろうか(北条氏に担がれた将軍みたいなものだ)。

山形知事選、敗因分析を

 山形知事選の敗因分析をと河村幹事長が記者会見で述べたそうだ。党を上げて首相をもり立てている訳でも無く、公明党やバカ官僚の浅知恵や付け刃の策(それさえいつまでたっても実行されない)しか提案できないのに今更敗因分析と言われてもこちらが困ってしまう。ジョークにしてもかなり危なっかしい線だと思うが、ジョークじゃないとしたらまさに基地外である。

結論:四の五の言わず消費税廃止と郵政民営化廃止とセイフティーネットを用意したら選挙に勝てるのだ。後は自己責任の前に官僚と政治家の責任をはっきりさせることだろう。分析なんかしなくて良いから早く施策を施すことである。

オバマでわかっていること

 カスゴミ関係者は、麻生首相の漢字ネタではもう受けないと思ったのか、宗主国の話だから書かなければいけないと思ったのかは知らないが、アメリカ大統領の就任で勝手に盛り上がっている。そして、何の政治的実績もない政治家が大統領になったのに、支持率が68%あって麻生さんとは大違いだなどとしたり顔で宣う。私のように疑い深い人間は、小泉さんが単なるトリックスターだった時にはそれなりに評価したが、支持率が70%を越えた辺りからこれはファッショだ。翼賛政治になってしまうと書いたような気がする。支持率なんて拮抗しているくらいの方が皆のための仕事をして貰えるというのが私の考えなのである。さて、そのオバマ大統領だが、現在わかっている事を列記してみたい。

その1:口はうまい。言い方は悪いが演説が上手いのだから悪く書けばこうなる。
 どこかのパソコン会社の社長もプレゼンが上手いが、同時に業績を記録的に向上させたので、こちらには確かな実績がある。
その2:アフリカ系に見えるし、名前はイスラム系に思える。
 フセインと言うセカンド・ネームから思い出すのは、イラクとヨルダンである。
その3:携帯電話が死ぬほど好きである。パソコンも同じくらい好きなようだ。
 Blackberryらしいので嫌いだ(偏見です)。
その4:金遣いが荒い。これだけ、経済がガタガタだというのにお祭り気分で就任儀式で散財したのはいかがなものだろう。税金じゃないと言うかも知れないが、警備などに警察やシークレット・サービスがあれだけ動員されたのでは結局税金を使っているのだ。

結論:これからどれだけの仕事をしてくれるかはわからないが、今のところオバマ大統領は、浪費家で携帯好きの口が達者なクロンボに過ぎない(単なる偏見です)のだから、大騒ぎしても仕方がないのである。

土曜日, 1月 24, 2009

地球温暖化?

 二酸化炭素の排出取引などと言う新しいねずみ講詐欺を始めようと言う人達は未だに地球が温暖化してもらわなければ困るのだろうが、今年は例年になく寒いようで(実際にはこれから20年間は寒冷期には入るので寒い年の方が多くなるだろう)今一つ説得力に欠けることだろう。それよりも、サブプライムで懲りている人達は排出権取引などと言い出しただけで胡散臭い奴と思うに違いない。

結論:目に見えないもの(見えないだけでなく存在しない場合が多い)を取引するのを昔から詐欺と言うのである。黒点活動が盛んな10年前に始めればもっと説得力があったのに...冷害のよる飢饉の心配をした方が良いのだ。

びっくり

 いきなりアクセス数が増え(通常の4倍)どうしたのかと思ったら、マスコミよりも1週間早く警察庁のキャリアの事件を実名で書いていたからと判明。別に空港職員に知り合いがいる訳でも、私が公安のわけでも無いのだが、いつもチェックしている複数のサイト(常にチェックしているので情報に信用が置けるかどうかが分かっている)から実名を上げただけだったのである。

結論:人の褌で相撲を取ってしまった。

金曜日, 1月 23, 2009

大事な話

 サブプライム以降ガタガタの債権市場を見て、これからは株では無く金だなどと言う人がいるが、その考えは大間違いだ。そんなふうに考えている人間には金もうけのセンスがない(バカと言うこと)。もっと暴落するであろう株以上にこれから資産する価値の高い金融商品はない。勿論、どこの株でもいい訳では無いが、実業(技術力)を持っている日本の会社の株式ならば大丈夫である。

 マネー・ゲームは嫌いだが、経済の仕組みは分かっているつもりだ。皆が上がるなんて期待しているものに手を出すのは愚の骨頂である。株や債権に懲りて暫く誰も手を出さない今こそ投資をするチャンスなのだ。安く仕入れて高く売るのが常識。それに、金は素人が儲けるために手を出すような商品では無い。

 良く知っている経営者が金取引の会社をなんて戯けたことをこの時期に言っているようなので、真似をする人が出ないように一言ご忠告をしたまでである。勿論、金は腐るものでは無いから買うのは自由だが、信用取引などしたら取り返しの付かないことになるのだ。

結論:国際金融資本家は、烏合の衆から金を巻き上げて金持ちになったのである。今頃、金などと言っている連中を烏合の衆と呼ぶのである。円高だから株が下がっているなんて話に頷いているようじゃ投資なんて百年早いと言うべきだろう。

アラフォー

 最近アラフォー向けのCDが売れている。レコード会社(レコード会社って何時の話?歳がばれる)の枠を越えて各社の80年代のヒット曲をカップリングしたアルバムが売れて、新譜CDが売れないという。

 iPod以外を必要としない私にとってケータイ・ミュージックなど眼中にはないが、青山テルマを見れば分かるように新譜は既にケータイのひとつダウンロードの方がCDメディアよりも大きな売上数量になっている。若者にとってCDは既に必要のないメディアになっている。彼らにとって音楽は単に消費の対象であってストックの対象ではなく、CDが売れないのは当たり前の話なのである。

 ITSが日本で開始される前に日本で売れるのは古い曲だと2005年に書かせてもらったが、実際にスタートした直後に堂々の1位を付けたのは最新ヒット曲ではなく、松崎しげるの”愛のメモリー”だった。それどころか、ベストテンには尾崎紀世彦の”また逢う日まで”も、入っていた。まさに、私の予測通りCD以前の時代に大ヒットしたが、単独でCD化などされる事のない曲(廃盤?)に対する強いニーズが存在したのだ。

 2005年当時、旧譜(未CD版、或いは絶版、廃盤)をネットで売れば、間違いなくニーズがあると(心の中で)騒いでいたが、実際にそうなった訳だ。パッケージ商品でなければ在庫は1個のデータを作るだけ。ITSに曲を載せるのにいくらコストが掛かるかは業界人ではないので知らないが、過去には名門で今はすっかり落ちぶれてしまったようなレーベルの過去の遺産は結構、宝の山に化けるのになと考えているのだが...

結論:歳をとれば取るほど昔の曲に強い愛着が生まれるが、ショップじゃ買い難い(恥ずかしい?)し、そもそも置いていない(絶版になっている)。アラフォーなどと名付けたら食い付いてきたのだから、ITSに対抗したいダウロードサイトは、廃盤だけを取り扱えば差別化出来るのである。

公益資本主義

 一度も著書を読んだ事も講演も聴いた事もない。原丈二氏の文章を読む機会があった。

 原丈二氏は、日本を公益資本主義社会にしたいと言う。過去に戻る訳ではないがバブル以前の日本は不完全ではあったが公益資本主義により近い社会だった。それを、私は社民主義と捉えフロー型の経済からストック(株では無く蓄積と言う意味)型に替えるべきだと考えているのだ。バブル以前の日本の経済システムの大きな問題点は、民間企業が公益型を目指していたのに、折角ストックされている資本(郵便貯金や年金、簡保)を公益の名の元(公益法人と言う天下り先)に私益(省益)のために使ってしまったことにあったのだ。

 役人が増税を必要とする理由は自分達の所得の確保と補助金、援助(定額給付などもそうだ)と呼ばれる利権(人の金で言う事を聞かせられるのだからこんなに有り難いものはない)の拡大である。そして、役人はしゃーしゃーとそれらを公益だと言う。

 構造改革が好きな連中がいるが、連中は公営の組織を民間にしてしまうことが構造改革だと言う。民間企業に任せた方が競争原理が働くから効率的だと主張してきたのだ(今でも言ってるバカもいるが)。公益とは効率でも利益でもなく社会を豊かにする事である。社会を豊かにする方法はいくらでもあるが、そのためには想定外の問題が発生した時に持ちこたえるだけの蓄えが必要になる。それを持っていなかった英米はマネーゲームの手仕舞いで全てが消し飛んでしまった訳だ。

 真の構造改革とは、役人や政治家から恣意的に扱える資金を奪う事である。それらを奪えば正しい政策で国を豊かにする以外に役人や政治家が評価される事はなくなる。小泉政権では、政治家の利権を奪うために財投を自由に出来ないようにするという論理(そこまでは正しい)の元に、郵政を民営化(そんなことをすれば外資に乗取られる)をしたが、そんな必要は何処にもなかったのである。

結論:思想としては公益資本主義で正しいが、官僚がその言葉を利用して省益の為に動きはしないかと心配だ。官僚と言う人種はそう言う輩なのである。

木曜日, 1月 22, 2009

Jobs=Apple?

 Jobsが療養のためAppleを離れると言う事が明らかになってから、Jobsはもう引退だとかAppleはこれで終わりだ(そこまでは言っていないか?)と言ったニュアンスの話が盛んになされている。その人達から見ればAppleはJobsそのものであり、Jobsが一から十まで全てを決定しオペレーションしていると言う誤解を持っているのは間違いない。そして、Appleの社員はJobsに従うだけの操り人形だと思っているのだろう。

 はっきりしている事は、Jobsは別にワンマンではない。厳しいチェックを入れ妥協を許さないかもしれないが、聞く耳を全く持たない独裁者ではない。幹部社員と丁々発止の意見交換を行うかも知れないが、それはケンカではない。より良い商品を出すために真剣に意見を戦わせているだけなのだ。

 Appleを追い出された頃のJobsと今のJobsは違う(違わなかったら復帰などしている筈もない)。この10年間毎日のようにディスカッションを繰返し、ビジョンの実現のために働いてきた幹部社員たちが木偶の坊の筈はない。

結論:JobsはAppleの表看板ではあるが絶対君主ではない。容赦の無い厳しい監督者かもしれないが、自分よりも能力のあるものを嫉むほど狭量な人間ではない。Appleがここまで強くなったのは能力のあるものを正当に評価する経営者がいたからだが、能力のない社員しかいなければJobsだってAppleをここ迄にする事は出来なかったのだ。今回の療養で騒ぐ連中はJobsを神(本物の)とでも考えているに違いない。神なら病気にはならないよ。

文武両道

 文科省の調査の結果、学力と体力に相関関係(逆相関じゃないよ)が見られそうな結果が出たようだ。学力の高い秋田県は体力も高く、学力の低い大阪などは低力も低かった。元大臣の中山さんに言わせれば日教組が強い(人数ではなく変なのがいると言う意味)ところは、体力のないバカばかりだというところだろう。

 要はやる気のない先生(組合活動は別らしい)にかかれば、気力のない生徒ばかりになってしまうと言う当たり前の話なのだ。一般にはガリ勉と筋肉バカみたいに、極端な例で比較して体力と知力は逆相関するみたいな印象があるが、それは言わば例外の話であって、通常はやる気のある人間はスポーツも勉強も一生懸命取り組むと言う話なのである。

結論:勉強も運動もしなくなってしまったのは駄目な日教組と文科省と家族のせい(全部駄目なだけ)なのである。

火曜日, 1月 20, 2009

西川善文解任

 かんぽの宿一括売却で揺れる日本郵政の西川善文社長が次期株主総会で解任されることになりそうである。オリックスという筋に悪い(昔はそうでなかったのにいつの間にか悪魔に魂を売ってしまった)会社の系列に不当に安い価格で売却するのはおかしいと、鳩山邦夫が噛み付き売却が凍結されているが、それに対して反論している連中はそろいも揃って市場原理主義者と構造改革マンセイの方々ばかり。規制改革の議長の関連会社が落とすのは道義に反すると言うのが鳩山氏の反論の根拠だが、私がおかしいと思うのは、宮内氏が資金援助をした堀江、村上は全て経済事件で捕まっているのにスポンサーが、未だに何の責任も問われずにいることである。

 構造改革派の連中は、規制を撤廃すれば世の中は良くなると主張するが、ファンドの規制が無くなって堀江や村上が好き放題をし、派遣法が緩和され持て囃されたグッドウィルが残したのは禍根だけだったでは無いか。規制緩和とは言葉は綺麗だが、実際にやられたことはお金のためになることなら何でもやっても構わないと考えている連中に好き放題をさせただけだったのである。

結論:国際金融資本でも、国有資産である限りどうにも出来ない巨額の資金を持つゆうちょ。民営化と言うのは、株と言う紙切れでその所有権を魑魅魍魎でも手に入れられるようにすることである。そんないかがわしい組織の長になったと言うことは西川さんも十分いかがわしい人物だと言うことなのである。

そこまでバカじゃない

 参院の予算委員会で麻生首相が、未曾有と正しく読めたからとどよめいたと言う。いくら何でもあれだけ叩かれた漢字を間違って読む訳ないじゃないか。それとも、それくらいバカだと考えていたのか。

結論:麻生首相は知的ではないかも知れないが、少なくとも知的障害ではないように思うのだ。単純に字を知らなかっただけの話なのである。そんなものでどよめく方の知的水準を私は疑う。

嫡子に花を持たせる

 実際には大した問題ではない損失を意図的に大きく見せかけたトヨタ。御曹司の社長昇格が正式に発表されたと言う事は来期は間違いなくV字回復(日産と言う前例がある)となるのだろう。

結論:章男さんが海外担当の時に下手こいたような記憶が...今回は失敗させる訳にはいかないからな。

月曜日, 1月 19, 2009

かんぽの宿

 鳩山邦夫のかんぽの宿の売却延期に対して、私の尊敬する竹中(履物屋の倅)平蔵氏と池田(思い過ごしかも知れないが私の同級生で池田君は在日だった)信夫氏がどちらの発言か分からない位同じ反論をしている。放っておいたら毎年50億円の赤字を垂れ流すと言っているが僅か50億円。小泉時代にアメリカに渡したみかじめと比較して1000分の1に過ぎない金額でごたごた言う方がおかしいのだ。

結論:米国債を購入したと言うが絶対に返ってこないものは買ったとは言わない。金が尽きて間も無く破綻するオリックスにかんぽの宿を売却したら直ぐに転売するに決まっている。そんな怪しいところに売るのは如何なものだろう。世の中には盗人に追い銭と言う言葉ある。私にはオリックスが盗人の様な気がするのだが。

トヨタの赤字

 トヨタが正々堂々と赤字を発表したのは、Big3が潰れそうだという世情に便乗したに過ぎない。アメリカの企業だと時価評価で赤になればすぐにどうにかなってしまう(利益を出さなければ株主が逃げてしまうから)が、無借金のトヨタが帳面上(為替差損は机上の計算)赤字になろうとも、価値の下がったドルを円に交換して国内に引き上げる事などありえない。

 ドルはドルのままで塩漬けにしてもびくともしない内部留保を抱えているのに、ワザと損出しをしているのは素人目にも明らか。大きな赤字を計上してせっぱ詰まっていると見せかけているだけなのだと考えるべきだろう。

結論:内部留保を全て出せとは言わないが、危ない振りをするのだけは止めてもらいたいものである。トヨタのせいで国内消費が余計に萎んでしまうのだ。

何でタミフルを備蓄するのか?

 感染してから48時間以内に投与しなければ効果のないタミフル。発病していないのだから当人には自覚症状などある訳もなく、病院に行く筈もない。傍目にも感染しているかいないかなど分からないのだから、そもそもタミフルを処方する事自体、矛盾しているのだ。どうして、そんな薬を政府はムキになって備蓄するのかと言えば、何処も引き取り手の無い駄目な薬だからだ。

 実験レベルでは感染をコントロール出来るので上手くインフルエンザ・ウイルスの増殖を止めたのかも知れないが、意図的に感染させたのだから感染を特定出来るが、社会の生活の中で何時感染するかなどコントロール出来ないのだから、ナンセンスなのだ。タミフルと違いインフルエンザに効果のある予防薬の開発の目処が国内の製薬会社で立ったと言う話もある。アメリカの製薬会社の在庫整理に日本政府が協力しているのがタミフルの備蓄なのだ(ラムズフェルドが大株主の製薬会社のタミフルを通したのは売国奴の小泉)。

結論:何で日本政府がタミフルを備蓄するかと言ったら、インフルエンザに全く効果が無いからである。全く効果が無いのは今回の事件で明らかになったのだ。テレビでは、ロシア型には効かないような事をコメントさせていたが、発症してしまったインフルエンザには、全くに効果が無いのである。

「水責めは拷問」と認めない

 次期米司法長官が「水責めは拷問」と認めない方針だと明言したそうである。古来拷問の一手段として洗練されてきた水責めを拷問じゃないと言い張るなどと言い張るなど、先人の知恵を蔑ろにする暴挙のような気がするのだが,,,

結論:まさか、水責めと水遊びを勘違いしていないよな。犬の水遊びじゃないんだぞ。

タミフル神話

 2008年の始めに何度か話題として書かせて頂いたインフルエンザ絡みのブログの中で、タミフルは効かないかもよと指摘させてもらったが、今回のインフルエンザ(どうやらロシア型だと言う話だが)では、ワクチンもタミフルも全く効果が無かったことが明らかになった(blog内の検索を見て頂ければ分かるように一度もタミフルを評価した事がありません)。

 大体、タミフルが効果を持つのは感染してから48時間以内(発症ではない)。それだって、どこまで効くかは分からない代物だと指摘させて頂いたが今回の結果から分かるように、発症後に飲めば単純に耐性を付けてしまうだけ。タミフルがインフルエンザの特効薬ではないのがはっきりしてしまったのである。

結論:製薬会社は儲かるけど効かないタミフルを備蓄してどうするつもりなのだろう。日本の薬事行政って前から書いているように製薬会社の方しか見ていないのだ。日本神話はお話なのでムキになる事はないがタミフル神話は人の命が懸かっているだけに看過する訳にはいかないのである。

金曜日, 1月 16, 2009

空港で暴行を働いた警察庁キャリア

 海外に出る時には申請義務があるのに内緒でドイツに出掛けた警察庁キャリア(本名は増田貴行)。何で暴れたのかと思ったら不倫旅行だったそうだ。奥さんに不倫はバレるし、間違いなく処分されるし本当に大馬鹿者である。

結論:やましい事があると人は凶暴になる。暴れなければ不倫旅行を隠しおおせたのに、どんな女か知らないが良い格好したかったんだろうな。惨めだ。

21日に起こりそうな事

 BOA(バンカメ)やCitiの国有化(実質そうなので誰も驚かない)。アメリカのデフォルト宣言(だから、物に替えておけば良かったのにと言っても遅い)でなければ、外国の米国内資産の凍結(自由に米国債を売れない日本は既にそうだが)。

結論:米国の内戦の方がマシな気がする。アメリカが日本に併合される事だけは無さそうだ。

リトマス試験紙

 渡辺喜美を応援する人達がいるようだが、それは人を見る目がないからだろう。構造改革をしなければいけないと言うような連中は全部、買弁(売国奴)なのだ。

日本の問題は経済システムではなく官僚システムの問題だったのだ。それを解体するために外圧を利用する(口実にする)のなら分かるが官僚システムの方ではなく経済システムの方が解体されてしまった。

結論:「構造改革が不十分です」は、買弁かどうかのリトマス試験紙なのである。

木曜日, 1月 15, 2009

森さん大丈夫ですか?

 川内康範さんは死んじゃったのでもう心配ありません(不謹慎ですが、私よりも森さんの方が不謹慎)が、他の関係者は皆生きているのに自分に都合の良い話(だけ)を美談として”おふくろさん”解禁から僅かな期間で放送する(したのはTBSかも知れないが、それにしてももう少し遠慮しなきゃ)なんて、どうかしちゃったんですか?

結論:マスコミが森さんを叩いたのはそれ以前の素行(女遊びではなく女漁り)が悪かったから、あり得ると思われたからじゃないんですか?当時、私はそう認識していましたが。お母さんが亡くなったのだってバセドー氏病だったからだと思いましたが...年がバレてしまうな。それにしても、TBSって節操がないよな。前から書いているけどTBSの放送免許なんてはく奪するべきである。

流石はトヨタ?

 部長級の幹部社員(2,200人)が新車を購入する事を部長会の総会で決定したそうだ。「強制ではなく、あくまで自主的」で、車種や価格などの制限は設けないらしいが、これって全社員(当然下請け、孫請け、販社もそうなる)に暗黙で新車購入を迫っているように見えるのは私だけだろうか?

結論:そこまで追いつめられているのはトヨタ本体じゃなくて下請けや孫請け、期間工や派遣社員の方だと思うのだが。新しく始る”銭ゲバ”の主演は松山じゃなくアキ坊(豊田章男)にした方が良いんじゃないの。

21日に何が起こるの?

 パウエル前国務長官が1月21日から1月22日にかけて、未曾有の危機がやってくると述べているそうである〔昨年の10月の発言らしいが)。20日が大統領就任演説。まさか、就任の次の日に暗殺と言う事もないだろう(分かっていれば阻止するだろうし)が、デフォルト宣言など何かとんでもない事をやらかしそうなのだ。

結論:もしも本当に米国債が紙くずになったら、一体誰が責任を取ってくれると言うのだろう。竹中平蔵が死んだって仕方ないしな。

オバマ大統領の登場を待つ世界と日本

 未だに新自由主義は正しいなんて書いてる新聞だけの事はあるが、社説でこんなバカな事を宣うなんて、買弁もいい加減にして欲しい物だ。アメリカがどうなるか(どうしてくれるか?)何て言ってる場合じゃないのにどうしちゃったと言うのだろう。アメリカの覇権が終ろうとしているこの時代に、アメリカの顔色ばかり窺っているなんて何処までさもしい根性をしているのだ。

結論:アメリカが何を使用としているかではなく、自分達がどうしたいかが重要なのだ。提灯持ちの日経に言っても仕方がない話だが...

消費税増税案

 定額給付がどうなるかも分からないのに、まことしやかに話が進められている11年からの消費税増税。財政が破綻(このままでは破綻するから増税と言っているが内実は既に破綻)しないようにと言うのが財務省の言い草だが、今迄に予定外の歳出がどれくらいあったと言いたいのだろう。財政の破綻の原因は歳入不足では無く予実管理がなっていなかったから。民間企業でこんなに長い間赤字を垂れ流していたらとっくの昔に、担当者はクビになっている筈なのだが、どうやらそういう感覚は全く無いようである。

結論:利益も無いのに勝手に金を使って破綻しそうだから金を出せなどと恥ずかしげも無く宣えると言う事は、全く当事者意識が無い証拠。自分で金を工面するくらいの器量が無いものに国を任せていたのでは国民がバカを見るのだ。予算を牛耳っていながら責任がないなんて、そんなバカな話が通る筈は無い。増税するなら腹ぐらい切って見せるのが筋である。

VAIO type Pはポケットに入る

 どう見てもポケットに入っているとは言えないVAIO type P。あれで入っていると言うのならと、皆さん愛機をポケットに入れてみたようです。ここで、言葉で書くよりはこちらを見て頂いた方が...

結論:久々に笑ろた。

水曜日, 1月 14, 2009

定額給付が指示されない訳

 他にもっと良いアイデアあれば出てくるはずも無かった定額給付金。評判が良くない理由は金額が少ないからなのだ。一人頭1万2千円では景気刺激策としては焼け石に水。せめて10倍に増額すれば国民の支持は得られたはずである。正直な話、お金をタダでくれると言われて嬉しくないはずはないが、金額がしょぼ過ぎて喜んだら恥ずかしいと考えているに過ぎない。大盤振る舞いをしないから支持されないだけの話なのである。

結論:支持されないのは制度の問題では無く金額の問題。200兆円だったら大喜びだったはずだ。内需も拡大するし、キヤノンやトヨタが何も言わなくたって円安になる。福田さんは100兆円をブッシュにせびられて辞任したと言われているが、その金額を今回の定額給付でばらまけば一人頭60万。頭数の多い我が家だったら、なんと総額420万。セルシオくらい買うかも知れないよ。

真の構造改革 〜その1〜

 偽装離党をする元大臣が出てきて、偽装CHANGEグループが蠢き始めた。天下りや渡りの件を渡辺喜美元大臣は批判していたが、目糞鼻糞の話に過ぎないのは明らかなのである。

公務員制度改革:第一種国家公務員制度という特権官僚制度の廃止。こんな制度が温存されていたのでは天下りは無くならない。そもそも天下りの原因は天下り先では無く、天下りと同時に役人がいなくなれば良いのだ。キャリアは、キャリア試験では無く、どこからいつでも登用可能にすれば硬直した官僚組織は消えてなくなるのだ。
郵政民営化:民間企業が肩代わり可能な業務を民間に開放する事と、公営の組織が民間企業になる事は全く別の話である。郵政民営化は正に後者であって、民間企業が郵便を扱えるようになった訳では無い。民営化される前の郵便局のサービスが向上したのは宅配便でヤマトと競争したからであって、郵政が民営化されたからでは無い。現に民営化された途端、郵便局のサービスはコスト削減を理由に明らかに低下してしまった。民営化はしたかも知れないが改革は全くなされなかったのだ。

結論:もっと、書かなければいけない事があるので続きます。

偽装離党?

 最近は偽装離党が流行らしい。

結論:小泉一派が2匹も跳び出して見せた。餌の時間になれば帰ってくるのだ。

円高を阻止せよ

 円高と輸出需要の減少をもろに被って青息吐息の輸出企業の親玉(お手洗い)が、為替に介入して無理やり円安にしろと言う虫の良い話をまたしたようである。キヤノンやトヨタの為に準備金を蓄えてきた訳では無いのにと思うのだが、どうやら外貨準備金を人の金だとは考えていないらしい。外国為替を外為と略しはするが外国の為に使うと言う意味では無いのだ。

 そんなに円安が良いのならば政府発行紙幣でも大量に刷れとでも言えば良いのに、そんなことは噯気にも出さないのだから大した物である。このままいけば為替介入でどうにかなるような円高では済まない(半額以下だよ)。国内の通貨量を倍にしなければどうにもならないくらいドルは弱くなってしまったのだ。

結論:為替介入なんかしなくたって円建てにすれば為替の問題は解決する。それが嫌でも、オプションでドル安をヘッジすればいいじゃないか。まずそれをやってから政府に介入しろって言うのが筋だと思うのだが。自分達は何もしないで儲けようと言うのでは、あまりに虫が良過ぎるのだ。

火曜日, 1月 13, 2009

帝国主義・民主主義・グローバリズム

 帝国主義は悪で、民主主義は善、そして少し前までグローバリズムは正しかったと言うのが、良識派の人の認識である。そして、帝国主義 vs 民主主義の戦いが、第二次世界大戦で、正義が勝ったのだと言うのが常識となっている。しかし、この図式の中には忘れられていると言うか、隠蔽されている重要な事実が隠されている。

 帝国主義も民主主義もグローバリズムもプレイヤーが違うために一見違う目的を持つものだと考えられがちだが、役者(と出し物)が違うだけで、目的は15世紀から代わっていないという事なのだ。役者や出し物は代わっても同じ興行主が掛けている芝居(ヨーロッパの興行主がロスチャイルドで、アメリカはロックフェラー)に過ぎないと分かれば国際金融資本というものがどういうものかは自ずと明らかになってくるのだ。便宜的にユダヤと言う言葉を使う事もあるが人種としてのユダヤでも、イスラエルに住んでいる人達を指すものでも無い。そもそも、純粋なユダヤ人など本当は存在しないと考えるべきなのだ。

 改宗したハザール人がルーツとされるアシュケナジなどDNAからすればユダヤ人の筈は無いし、ユダヤ教を信じているかどうかが重要だと言うのならばロスチャイルドなどはとっくの昔にユダヤ人では無いのだ。

 話を元に戻そう。自虐史観に囚われた人達から見れば帝国主義と言えば枢軸国(日独伊)の事になるのだろうが、第二次大戦中の最大の帝国は間違いなく大英帝国だったし、日本が占領した地域の多くは大日本帝国では無くヨーロッパの列強の植民地だった。植民地を持っていると言う事は、フランスやオランダも当然帝国主義国家で、帝国主義を批判していたアメリカだってフィリピンを統治(満州を批判したアメリカだって傀儡政権を使ってフィルピンを植民地化していたのだ)していた立派な帝国主義国だったのだ。

 要するに戦勝国が善だとすれば帝国主義は悪では無く枢軸国だけは限定的に悪い帝国主義だったと考えなければならない。では、何故帝国主義は悪となったのだろうか。第二次世界大戦で悪の帝国主義国家が胡散霧消しただけでは無く、多くの植民地が独立し、ヨーロッパ列強が帝国主義を続けられなくなり帝国主義では金儲けが出来なくなったから悪になってしまっただけの話なのだ。第二次大戦は民主主義と帝国主義の戦いと言われているが、古い帝国主義と新興の帝国主義の戦いに過ぎなかったのである。その両方の帝国を育てたスポンサーは東インド会社のオーナーだった連中(ロスチャイルド)だったのだ。

 民主主義(資本主義)の方はどうだろう。帝国主義が無くなったあとに敵対したのは共産主義だった。ドイツや日本と言うビッグプレイヤー(勝つ事はないが取りあえず長い間戦争の相手を出来ると言う意味)がいなくなった時には、共産主義と言う種が大きく育っていた。

 敵対する相手がいない事には世の中は平和でなければいけないが、平和では金儲けは出来ない。日露戦争で日本に加担(シフを通じてロスチャイルドが支援)し、同時に共産主義者たち(実は労働者では無くロスチャイルドに資金を提供された貴族階級だ)はソビエトと言う国を興し、民主主義国家と渡り合えるようになった。冷戦と言う長い戦い(核兵器を競い合ったが、核兵器の原料は誰が支配していたかを忘れてはいけない)が続けられたが、アフガニスタンと言う火種を残しソビエトは崩壊したが、それは火種が出来たからであって、民主主義が正しかったからではなかったのだ。

 アフガニスタン侵攻と軍拡競争で疲弊したソビエトは消えてなくなり、世界は平和になる筈だったが、イラクによるクェート侵攻と言う出来過ぎのシナリオで中近東が火薬庫の役目を果たしてくれた。悪いアラブと良いアラブ、アラブとイスラエル、パレスチナとイスラエルと争いの種はいくらでもあるが、ロックフェラーは、911を口実にイラクとアフガニスタン(どちらもロックフェラーのテリトリー)に戦いを仕掛けて金儲けの種にし、オイルマネーを絞り取るためにドバイなどの窓口に資金を集めるために金融バブルを仕掛けてきたのが、ついこの前までの話だった。結局、世界の金融を実際に牛耳っているロスチャイルドには敵わなかったのが今なのである。グローバリズムも、要は金儲けのための一時的な道具だったのだ。

結論:世の中に数多ある主義主張やイデオロギーに正しいも何も無い。金を儲ける手段として機能している内は善で、そうでなくなれば悪になるだけの話なのだ。神聖ローマ帝国の御用銀行家がルーツのロスチャイルドは、英国だけでは無くユーラシアからアフリカ全体を支配する金融資本の総元締め。北米が主体のロックフェラーが出先に過ぎない(表面的に戦後60年以上最強に見えたが)のは仕方がない。イデオロギーなどという色眼鏡を外し、金の流れを見れば世の中の仕組みは非常に単純なのである。

命拾い

 てっきり単なる新自由主義者だと思っていた(そうなのかも知れないが)渡辺喜美は、カスゴミが詳細を公表しない提言書の内容を見る限り、多少はまともな心が残っていたようなのである(ポーズだろうか?)。

提言
その1:衆議院を早期に解散すべきである。総選挙後すみやかに危機管理内閣を立ち上げるべきである。
感想:これは難しい気がする
その2:定額給付金を撤回し、2兆円を地方による緊急弱者対策に振り向けるなど、2次補正予算案の修正を国会において行なうべきである。
感想:単なる箱物に使うのでなければまともな話だ。そもそも恒久化して所得に応じて国公立の高等教育は無料にするなどに使うべきなのだ。
その3:今国会における内閣人事局関連法案の中に、任用・給与制度改革法を入れること。給与法改正を行い、国家公務員人件費を来年度よりカット(目標2割)すべきである。
感想:昔から公務員は薄給というのが当たり前。現在の俸給体系はおかしいのだ。
その4:各省による天下り斡旋の総理による承認と、渡り斡旋を容認した政令等を撤回すべきである。雇用能力開発機構を統合する閣議決定を撤回し、福田内閣当時の廃止・解体・整理の方針にそって決定し直すべきである。
感想:文句無しに正しい。
その5:国家戦略スタッフを官邸に配し、経済危機対応特別予算勘定を創設し、その企画立案にあたらせる。政府紙幣を発行し財源とする。
感想:そうなれば良いのだが、そんな能力と気概のあるスタッフが集まるかが問題。どうせ役人が出てくるだけだと思う。政府紙幣発行は大賛成。
その6:平成復興銀行を創設し倒産隔離と産業再生を行なう。同行において上場株式の市場買取を行い、塩漬け金庫株とする。財源は政府紙幣とする。
感想:木村剛みたいな輩を据えなければ大いに結構。
その7:社会保障個人口座を創設し、国民本位の仕組みを作る。年金・医療・介護のお好みメニュー方式を導入し、納税者番号とセットで低所得者層への給付付き税額控除制度を作る。
感想:粛々と進めるべき話。但し、財源を確保するために運用など決してして欲しくは無い。年金の運用で成功した事など一度も無いのだから。

 提言書で書かれている事はどれ一つ取っても間違ってはいない。正に正論だ。但し、これらが実行される事などあり得ないのも間違いない。絶対実行されない事だから言っても安全なのだ。もしこれが実行されそうな話だったら渡辺さんはとっくの昔にこの世にはいないのである。

結論:こんなことを実行可能な人が言えば、病死、自殺(として処理される突然死)が当たり前だったのだが、人望が無くって(スタンドプレイヤーだから?)、同調者がいないことで命拾いをするなんて、本当に良い時代になったものである(皮肉だ)。

VAIO type PはNetbookではない

 どこから見ても高級なポケットPCであるVAIO type Pが正式に発表された。世間はNetbookの範疇で見ているようだが、中身はかなりまともで、Ultramobile PCの範疇の商品である。でも出す次期が悪いよな(と言うか何時出しても駄目なのだが)。AsusとかEeePCを、100円(イーモバなどとタイアップだが)で売っているご時世に、見る目のない人には少し小奇麗にして高値を付けたNetbookにしか見えない商品を出すのはいかがなものだろう。

 分かる人に分かれば良いというのは、ニッチな商品にだけ許されるコンセプト。SONYユーザは当然べた褒めだろうが、世間に広く受け入れられることのない商品に大メーカーが、こんなに力を入れたって報われないと思えるのだが...

結論:ニッチな商品と思われるなら未だしも、高いNetbookなどと勘違いされたのでは逆効果だ。分かる人にしか分からない商品なんて古いMacユーザやSONYのヘビーユーザしか理解して貰えないと思うのだが。

Windows VistaとWindows XP、使ってるのはどっち?

 CNETに、”Windows VistaとWindows XP、使ってるのはどっち?”というのが出ていた。大方の予想通りと言うか、予想以上にXPの方が多い(7:2)のだが、笑っちゃうのがVistaを使っている人の意見が、”駄作です”、”UACはちょっと鬱陶しい”って、使ってる人もべた褒めしていない事である。みんなWindows 7を待ってるんだろうな〜

 XPを使っている人の意見で一番受けたのは、”Vistaを使うぐらいならマックを使う。”だ。

結論:Macに換えてWindowsは、ParallelsかVMでというのが一番だと思うのである。

秀才と天才の違い

 世の中では、秀才は努力をしてなるもので天才は努力をしないでなるものだと言われているが、それは間違いだと思う。

 今日のブログでやっと気付いたのだが、秀才は疑う事を知らない人がなれる最上級のもので、天才は疑問を持ち続ける人がなれる最上級のものなのだ。

 同じ本で勉強をしても秀才型の人は天才にはなれないし、天才型の人は秀才にはならない。秀才と天才は、左脳(言語処理)と右脳(視覚処理)の様にそもそも働き方が違うのだ(右脳と左脳は違うと言う一般知識を疑わなかった人は天才にはなれない人である)。

結論:人の言った事を信じたお陰で何かを発見する事もあれば、信じなかったために何かを発見する事もある。人の話を信じて何かを成し遂げる人が秀才で、人の話を信じないで何かを成し遂げる人が天才。秀才と天才の違いは、努力ではなく考え方の違いなのである。

月曜日, 1月 12, 2009

自慢話

 大学で4年間心理学を学んだ。3年生のゼミ(実験心理学)を担当していた講師(能力は教授になっておかしくないのだが天才型なのではみ出していた)が、最後の講義の時に、実権心理学を学んで何が分かったと全員に質問をした。

優等生の人達は、
「人の心が分かるようになった」と答え、
私は、
「人の心は心理学では分からないと言う事がよく分かった」と答えた。

 担当講師は、優等生達に向かって
「こんな講義で人の気持ちが分かる訳がないだろう。君達は1年間、何を学んできたのだ」と一喝した。

帰り際に、担当講師から、
「君は大学院に進まないのか」と尋ねられ、
「いいえ、マスコミ関係に進むつもりです」と答えた。
「そうか」と頷く担当講師の背中はどこか寂しそうだった。

 後にも先にも大学院に残らないかと言われたのはこの時だけである。それしか、私に自慢できる事は無い。

結論:一喝された優等生の人達は卒業式で優等賞を貰い、教育や臨床の心理学関係の仕事に就き、私は大学院どころかマスコミ関係にも進めなかった。人の心理がわからない事は分かっていたのだが、世の中の真理は判っていなかったのである。何でもすぐに分かった気になる人間(自称天才)は、努力をしないただの怠け者なのだ。

秀才とは

 秀才になりたかったら物事に疑いを持ってはいけない。一から十まで先生の言っている事を受け入れられなれば、物を覚える事など出来ないからだ。そう言う人達が社会に出れば前例の無い事は何もしない。新しい事は思い付かないから同じ過ちを繰り返す。

結論:官僚が前例の無いアッと驚くような政策を考え出せないのは秀才なのだから仕方がないのだが、それを使いこなす天才型の政治家がいないのは仕方がないでは済まないのだ。

笑い話

 戦前は「東京帝国大学出はあれとあれだ」と言えば「何かあったら奴に聞け」と言う意味だったが、
 最近は「東京大学出はあれとあれだ」と言えば「何かあっても奴には聞くな」と言う意味なのである。

結論:そんな連中が、国を動かしていると気付いたら笑ってはいられないのである。

漢字教育を考える

 戦後の日本語教育がおかしくなったのは二十六年に出されたGHQによる漢字制限に端を発する。紅毛碧眼が漢字は複雑怪奇で到底覚えられるものではないと考えるのは自由だが、ハングルや輿論に関して書いたのと同様に漢字が制限してしまえば漢字が消えるだけでは無く、それが表現していた概念そのものが変質してしまう弊害が発生してしまうのだ。

 確かに易しい漢字と難しい漢字を比較すれば覚えやすいのは易しい漢字に決まっているが、かなを覚えてしまった後に易しい漢字だけに制限する理由は何処にもない。現に、3歳児から漢字の四文字熟語を覚えさせている幼稚園では3歳児でも、”一気呵成”や”曖昧模糊”などを朗唱でき、5歳児に到っては歴史的仮名遣いの竹取物語を暗唱し、"論語”は白文で読み下す事が出来るとSapioに書かれていた。

 見た事も無い漢字を読めないのは子供も大人も同じ(見た事がある筈なのに読んだ事が無いために誤読する私のような大の大人も多い。麻生さんもその一人だ)である。日本語には、かなという表音文字が存在するのでどんなに難しい漢字であってもルビさえ振れば、かなを覚えた後は子供も大人も区別無く文章を読む事ができる(意味が分からなくても読めれば幼稚園児であろうが国語辞書を引くことができる)。このように日本語には他言語には無い非常に素晴らしい思想体系が用意されていたのに、戦後の日本語教育はそれを捨ててしまったのだ。話し言葉と文字(漢字)が遊離してしまったために、聞いた事はあるが見た事の無い言葉の誤用が多発するようになってしまったのだ。

 麻生総理が誤読するのは役人が作った文章をただ棒読みしているからだなのが、現内閣が出してくる政策が麻生総理の考えではないことは誤読の多さで教えてくれた功績は多大だろう。下手に頭の良い(漢字の読める)大臣だったら化けの皮(総理の方では無く役人の方)が剥がれ得る事はなかったのだ。現在出されている政府案が臍で茶を沸かすほどふざけたものだと国民は考えているようだが、だとすれば次の政権にやってもらわなければいけない事は景気回復よりも先に官僚から政策立案の権利を奪う事だろう。下らない政府案を提出しているのは内閣では無く官僚達なのは間違いないのだ。

結論:役人達がGHQに協力して奨めてきた愚民化政策(漢字制限)は、遂に首相にまで影響を現してきた(小泉はもっと酷かった筈だがワンフレーズしか言わないのだから誤読しようが無かった)。政府の答弁は官僚が勝手に喰った文章である事が遂に白日の下に曝されたのだ。そろそろ省益しか考えられない役人達に退場をお願いする潮時なのである。ちゃんと漢字教育をしておけば漫画しか読めない総理など誕生しなかったのに...

オリックスと”かんぽの宿”

 総務大臣である鳩山邦夫が、オリックスに対する”かんぽの宿”の一括譲渡に待ったをかけた。日本郵政の西川氏などは今更待ったをかけるのはおかしいと騒いでいるようだが、一般競争入札に見せかけてオリックスへの一括譲渡を弄したのでは無いかと言われている中(郵政民営化を推進した総合規制改革会議議長の宮内氏のオリックスが競り落とすことに道義的な問題は無いのか?)、実質的に外資であるオリックスへの譲渡に待ったをかけるのは正しい判断だといえるだろう。安く買い叩かれるのが分かっていて売却するなど愚の骨頂だ。

結論:今回の入札に関しては既に警察組織(前の法務大臣は鳩山邦夫)も動いているようだ。村上ファンドなどを動かしていた宮内氏に司直の手が入るのも時間の問題かも知れない。もう小泉竹中にそれを阻止する力はない。時代は変わったのだ。

定額給付金?

 一人頭1万2千円の定額給付で消費を上向かせようと政府は仰るが、新円切替え前の1万2千円(現在価値で600万位)なら相当効果があるだろうが、煙草にして4カートン、DSiには届かずの金額じゃ経済効果など期待薄なのだ(何も無いよりはましだが)。消費税の一時凍結の方が経済効果は高いのに、それを絶対にしないのは財務省の省益。官僚に任せていたのでは景気の回復など絶対に不可能なのだ。

 定額給付を言い出したのが某宗教団体の下部組織。お布施の金額とすれば1万2千円でも相当な額(公称通りなら1千億近い金が集まる)になるが、それ(創価学会のお布施)と引き換えに消費税が増税されたのじゃバカらしくてやっていられないのである(学会と関係ない人間がミカジメを払う理由がどこにあるのだ)。所得減税も低所得者には恩恵はない(そもそも無税ならば還付はない)のだから、景気を回復させたかったら山奥で自給自足でもしていない(そう言う人はもともと景気に影響は与えない)限り、恩恵が期待出来る消費税凍結を実行すべきなのである。

結論:どうせ手間取って実行出来ないのならば消費税の一時ストップ位ぶち上げれば良いのに...財源が無いって?そんなものは日銀が国債を買い取れば良いんだって。

木曜日, 1月 08, 2009

輿論と世論

 戦後の漢字制限で”輿論”が使えなくなり”世論”に統一されてしまった。”輿論”は”public opinion"に対する日本語で、”世論”は”popular sentiments"に対する日本語だったのだから、両者は多数意見と言う部分以外では意味合いの違う言葉だったのだ。”輿論”は”公”の意味が強く、”世論”は”私”の意味が強い。輿論=公論、世論=私論としても大きな間違いとは言えないだろう。戦後、消えたのは”輿論”という漢字だけでなく”public opinion"もだと書いたら言い過ぎだろうか。

 ”輿論"と"世論”がイコールになる事もある。国民が社会的に成熟し公と私が渾然一体となった場合か、国家が私物化され公が私に飲み込まれた場合である。アメリカなどはまさしく後者で、日本も同様なのだろう。

 本来、”輿論”とはグランドデザイン(国家や社会)を置いた上で出てくる多数意見であり、”世論”とは多数意見から国家や社会をどうするかと言う考え方だ。”輿論”は”opinion(意見)”なのだから責任や義務を負う覚悟が必要だが、”世論”は権利を主張するだけで責任は伴わないのは、”sentiment(感情)”がなのだから当然の話なのだろう。

 ”輿論”という言葉が普通に使われていた戦前に”輿論"があったのかと言われれば非常に怪しいが、発行停止になろうとも戦争拡大反対を堂々と書く雑誌(東洋経済新報などは、戦争は経済的にマイナスだから止めろと主張。倫理ではなく経済で判断したのだから流石経済誌だ)があったのに、軍隊でもない自衛隊にシビリアンコントロールを要求するばかりの自称オピニオン紙が大きな顔をしている現在よりも少しはまともだった気がする。

代表的な世論
その1:弱者と定義される(実際にそうかは関係ない)人々を手放しに擁護すれば良い(最近ならば派遣切りや内定取消)と考える。例え一方的に権利の主張をしていてもそれをおかしいとは言わせない。定額給付しか思い付かない政党も幼稚だが、内定取消の補償が少ないと騒ぐのも同様に幼稚だ。社会が悪いなどと言って犯罪を犯すバカがいるが、そんな人間だから正社員になれなかったのだと言わないのだとしたら片手落ちも良いところだ。
その2:田母神論文(待っていたのだろうが)で、また文民統制を持ち出したマスコミ。自衛隊が軍隊ではないのに文民統制が必要と言う論拠は何処にあるのだろう。まともに考えるのならば、文民統制を言い出す前に、自衛隊と言う令外の官の立場を明確に定義し直さなければいけない筈だ。憲法を絶対に遵守すると主張するならば自衛隊は軍隊ではなく治安組織とし警察や保安庁に統合すべきだが、そんな議論は一切出てこない。自衛隊を令外の官として温存させた上で憲法9条は絶対だなどと言うのはまさしく感情論である。

 ”世論”が原因(軍隊は道具に過ぎない。戦争を拡大させたのは国民感情の方だったのだ)で敗戦したと言うのに、戦前以上に”世論”が拡大してしまった日本。誰が考えたっておかしいと分かる新自由主義(小泉や竹中)を認めたのは国民の方である。その結果が現在の経済状況なのだ。

結論:自分で物を考えない人は人の意見に簡単に左右される。世論調査の結果(本当にしているかどうかなど怪しいものだ)など、洗脳の道具(それも一番幼稚な)だと誰か皆に教えてくれないかな。勿論私の意見を鵜呑みにするようでもいけない。要は自分でまず考えろと言いたいのだ。そのためには何でも疑って掛かるのが手っ取り早いのだが、度を越すとただの基地外になってしまうので注意が必要なのだ。

水曜日, 1月 07, 2009

池田信夫って

 放送業界の蒙昧さを批判する時にまともな事を言うのに、他はおかしい理由がやっと分かった(今更、遅い?)。ケインズが嫌いで、市場経済主義が大好きで、構造改革しかなくて、格差社会が大好きで...

結論:池田信夫って、ただの新自由原理主義者だったのね。竹中平蔵や木村剛と心は同じ、私と考えが合う筈はなかったのだ。

派遣業を奴隷制度にしてしまったのは

 高給で雇われるのが派遣だった(その頃には当然品格があった)のを、日雇いと同じレベルに落としてしまったのが派遣法の改悪だった。折口などという興行(コンサート)の会場整理上がり(要はそう言う筋の人間と言う事)が、あわや経団連入りだったのだから凄い話である。まあ、そんな時代にしてしまったのがヤクザ上がりの政治家の孫だったのだ。

結論:そんな小泉さんはずっとアメリカの奴隷だったのだから奴隷の気持ちを少しはわかると思うのだが...何を握られていたんだろう...芸者殺しの件?

火曜日, 1月 06, 2009

言ってはいけない事

 世の中には例え事実だとしても言ってはいけない事がある。以下の記述は、例えばこんな話が事実だったとしても言ってはいけないと言う例であって全くの私の創作である(私だって命は惜しい)。

その1:ハマース=モサド(というかユダヤ系の資本家?)
実際にテロを行っている実動部隊の連中はイスラムのために戦っていると考えているかも知れない(聖戦の戦士だと信じ込んで戦死する捨て駒に過ぎない)が、ハマースは穏健派に牛耳られてすっかり牙を抜かれ用無しになったPLOに代わってモサドが設立したテロ組織と言う話がある。もともとユダヤ人のアラファトがPLO議長なのだからモサドがPLOを...あれだけハイジャックが上手くいったのだって裏でモサドが根回しを...ロスチャイルドが創設したノーベル賞をアラファトが受賞したのも功労者として...金大中が貰ったのも赤い楯のお墨付があったから...
その2:アル・カイーダ=CIA
これは殆ど常識の域に達しているので言っても大丈夫になりつつあるが、アル・カイーダに資金援助をしたのはCIA。生きているとすればビン・ラディンは今でもCIAのエージェントで、仮想のテロ組織として都合が良いので絶対に潰さないという話もある。ウサマの親はベクテルの仕事を請け負って財産を作った(別にサウジの王族とは関係ない)と言われているし、実際にはモサドが実行した911に名前を貸すぐらいお安い御用なのだ。

結論:あると思います。

麻生が辞めたら

 大嫌いだった福田首相が辞任を切りだす少し前、私は福田支持に傾いていた。その辺りの事情は昨年の9月以前のブログを参照頂ければと思うのだが、小泉一派を一掃し(どういう訳か世間受けは良い渡辺喜美をばっさり切った)、減税を明言した事を評価したのだが、いきなり辞任してしまい全ては宙に浮いてしまったのだ。あのまま続けていれば民主党に責められるような事もなかったのにと考えていたのだ(役人の操縦は結構上手かった)。

 本当かどうかは定かではないのだが、福田辞任の本当の理由はアメリカにせっつかれた資金援助(100兆円なので大した金額ではないが)を拒否するためだったと言う話がある。安倍は海自の派遣の約束を守れずに辞めたのだが、福田はアメリカに楯突いて辞めたというのだ。麻生首相は当然申し送りで100兆円は拒否しろと言われている筈である。麻生さんが辞めて売国奴が首相にでもなったら間違いなく100兆円は献上されるに決まっている。買弁派の渡辺喜美が蠢いて解散を煽るのもアメリカに金を差し出すトップと首をすげ替えたいからだろう。

 何を言われても麻生さんが9月まで解散しないのは買弁に政権を渡したくはないからなのだろうか。6月までにオバマ大統領がデフォルト宣言するとも言われいるが、9月まで麻生総理が居座れば現実のものになるだろう。

結論:本当だとしたら凄い話である。麻生さんはその金を日本のために使っちゃうと言う手もあるんだけどな。どうせ口が軽いので通っているのだから、アメリカに無心されている金をデフォルトされる前に内需のために使っちゃうっていきなり発表しちゃえば良いのにな。間違いなく支持率上がりますよ、ミサイルが東の方から飛んでくるとは思いますが。

言わなくても良い事

 坂本某と言う政務次官が言わなくても良い事を口走って、また言質を取られた。

「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まってきているのかという気もした」というのは見れば誰にでも分かる事なのに、口走ったということは自分が言わなければ分からないとでも考えていたからに違いない。見なくたって派遣村に派遣切り以外のホームレスが紛れ込む事など当たり前だし、湯浅さんがそうかは別にしても、ボランティアの多くがプロ市民なのも言っても仕方がない話なのである。

 政府が正しい対応を何も言われる前から用意していれば、そもそもプロ市民に出る幕などない。自分達の無策が付け入る隙を作っておきながら余計な言質を取られるなんて政治家として失格だ。どうも言わなくても良い事を言うバカが政治家に多すぎる(そう言うバカしか政治家にならないだけか?)のだ。

結論:言わなくて良い事というよりは、言ってはいけない事を言ってしまったのである。

常識

 常識と言うのは知っていなければいけない事である(私は相当非常識だが)。常識が常識となったのにはそれなりの裏付けが有るから、現状に対応するには十分な機能を持っているのだ。しかし、常識とは固定されたものではないし、時と共に変化するいい加減なものも数多く含まれている。常識は単に多数意見に過ぎない事も多い。反論を許さないだけで常識となっている場合もままある。

 常識的なものの考え方しかできない人の多くは世の中の権威と言われる人達(そう言われているだけで大した事がない奴の方が多かったりする)の肯定した事は正しいと信じてしまう。温暖化の原因が二酸化炭素だと言われれば信じ、癌は切るしかないと言われればそうだと思い込む(勿論切るしかないのもあるのだが)。能力主義、成果主義が正しいと言われれば、自分自身を能力があり成果を上げている側と決め込んで大喜びし、実は給料が減る側だと分かってから大騒ぎをする。時価総額経営だと言われれば時価会計がスタンダードで日本の会計システムは遅れていると信じ、バブルが弾ければ簿価会計が正しいと思い込む。財政再建をしなければ日本が破綻すると言われれば納得し、増税となれば大反対する。財務省や日銀の持ち出す屁理屈を常識だと思い込み景気が悪くなる施策を続けていることに気付かないのだ。

結論:常識(真実ならば別なのだが)を知っていることは大切だが、常識に囚われていては新しい発見は生まれてこない。新しいことを始めたかったら常識的な物の考え方しかできない人ばかりを集めてはいけないのだ。営業主体の企業はすぐに現場の意見などというが、現場の人は往々にして現場の常識(因習だったりする)に囚われている。当事者に改革を願ったって常識の殻を破る事などある筈はない。これは常識なのである。

月曜日, 1月 05, 2009

韓国への脱北者過去最高

 北朝鮮の政情が安定していないのは分かるが、韓国の経済がボロボロなのも傍目から見れば明らかなのに、情報が手に入らない北朝鮮の人々は未だに韓国が楽園だと思っているようである。

結論:来られても困るが日本の方が、まだ先行きが明るいのに、きっと知らないんだよな。

財政を良くする前にするべきこと

 厚労省の役人は仕事が増えて権益が増えるチャンスと捉えたのかは知らないが、派遣切り(普通のホームレスのような気もするが)対策として行われた派遣村に対して信じられないくらいに早い対応(ポーズだと思うが)をし、日比谷公園の厚労省施設を一時宿泊施設として提供した。今日で期限が切れるため、都や区が廃校などの施設を一時避難所として提供するという話だが、問題の本質を解決する訳では無いだけ(しないよりはましなのだが)に、どうなのかと思うのである。

 世間の空気が左向きになり始め叩きやすくなったせいか、トヨタなどの派遣切りを堂々と報道するように(それも批判的に)なったのは良いのだが、それならば正社員である労働者たちは本当に真剣に派遣社員のことを考えているのだろうか。恐らく自分達の給与が減っても派遣社員を守れなどとは考えていない(これは誰だってそうなので責める気はないが)はず、トヨタなどは内部留保があるのだからそれで賄えと言うだろうが、それはあくまでも自分には火の粉が掛からない世界を想定しての話に過ぎないのである。

 政府は二言目には財政の健全化をしなければ国が潰れると言うが、経済が破綻して国が残って何か意味があるのだろうか。臨時雇いで派遣を切られた人々を雇用しようと言う地方自治体も一部見られるが、それは僅か一ヶ月の繋ぎ雇用に過ぎない。公務員と言うのは、言葉は悪いがある意味で雇用の調整のためにあるものだと思う。実際に、日雇い労務者を公園管理などの職員(ゴミ収集などもそうか?)として雇うと言う施策は過去に行われている。同様の施策を講じて失業者を吸収する役目を負うのは決して間違いではない。

 今迄に何度も書いてきたので繰返しになってしまうのだが、財政再建と言うのは結果であって目的になってはいけない。財政再建に必要な税収を始めにはじき出してしまったのでは、当然増税しかあり得ないからだ。増税して景気が良くなる事はないため、全体の税収は増えないから、更に増税が必要になる。堂々巡りならばまだしも、間違いなく負のスパイラルに陥るに決まっているのだ。江戸時代景気が悪くなる(飢饉)と何をしたかと言えば、貨幣の改鋳(今ならば紙幣の増刷だ)と徳政令の実施だった。実はもう一つ行われたのだが、これを現在行う事は倫理上許されれないので執れない(放火による市街地調整だ)。

 景気を良くすると言うのは経済理論の世界ではない。財布の紐を緩くすることなのだ。そのためには国民にユーフォリアを抱かさなければいけない。日本のバブル時に庶民が潤ったかと言えば、只世の中全体が浮かれていたため釣られて景気が良くなったような気がしていただけだったのだ。勿論企業も浮かれて経費(人件費も)を潤沢に使えたので、会社の金で豪遊が出来、従業員も金持ち気分を味わえたのがその実体だったに過ぎないのである。つまり将来が暗くなるよと言っても大丈夫なのは誰もお実感していない時だけで、実感している時にそんな事を言ったのでは景気など良くなる事はないのである。

 政府がすべき事は将来を心配するなと思わせる事で、それを実感させるには減税に尽きるのだが、所得減税などは金持ちにしか効果はない(格差が広がっている現在バブル期よりも給与が減っている人の方が多いのだから対象者は減っているのだ)。誰にも効果があるのは諸費税の廃止なのだ。場合によったら消費に対して払い戻し税を創設してもいいかもしれない。5%の消費税が無くなれば所得が5%増えたのと同じ事になる。貯蓄に回す人もいるかも知れないが、金融商品に注ぎ込んで胡散霧消するよりは余程健全な経済活動と言えるだろう。

結論:日銀はすぐにインフレを心配するが、実体経済のある国がインフレになったって何も怖い物はない。アメリカがおかしくなったのもインフレではなく博奕に失敗したからに過ぎない。何度も言うがインフレになって困るのは国際金融資本の方であって庶民ではないのだ。財政を健全化する前に政府がしなくてはいけないのは景気を良くする事なのである。

時価会計と簿価会計 〜追記〜

 更新が遅れましたが、本年も宜しくお願いいたします。

 随分前に書いた”時価会計と簿価会計”にコメントを頂く事があり恐縮するばかりです。教えてgooなどでも参考リンクとして挙げて頂いているからなのでしょうが、経済の専門家でもない人間が自分の思いだけで書いてしまった文章がgoogleなどでヒットするというのは責任重大だなと思う今日この頃です。以前書かせて頂いたのは単純化した時価と簿価の説明だったのですが、今回はその補足というか心構えみたいな部分を追記したいと思います。

 日本では長い間土地を担保に銀行から融資を受ける間接金融以外に資金を調達する方法がありませんでした(全く無かった訳ではありませんが殆ど機能していませんでした)。バブル崩壊で土地神話が崩れた時に資金を手だてする方法として直接金融(株式の公開)が広まりましたが、不動産資産の無い企業(新興企業)がより多くの資金を得る新たな担保として金融商品(株式などの債券)を組み込んだのですが、変動の大きな時価会計を取れば実績の無い新興企業でも利益を確保出来るという現実がありました。

 一方的に時価会計を悪いとは言いたくはなかったのですが、”時価会計と簿価会計”を書いた当時は「時価会計が正しく、簿価会計は間違っている」と言う上っ面な世論があった為に時価会計を批判するために書かせて頂きました。

 金融市場が右肩上がりであれば、時価会計は打ち出の小槌の役目を果たしてくれるために、事業資金を得る手段として有効に機能しますが、いつしか目的と手段が逆転し、本業で上げられない利益を得る短期的な手段であるべき時価会計による利益確保がいつしか本業化してしまう大きな落とし穴が隠されていることを忘れてしまえば、サブプライムに見られるような博奕に現を抜かす企業倫理の崩壊だったのです。

 そもそも時価会計をとる企業には簿価会計をとる企業よりも強い自制心(倫理観)が必要です。マネーゲームが博奕だと言う事を分かった上で融資で得られない資金を得るためにとる場合にだけ許される会計手段と考えるべきです。目的の事業資金を得たところでマネーゲームは手仕舞いし、本業に打ち込むべきなのですが、お金には魔力があるためにそこから抜け出す事は容易ではありません。為替のオプションも利益を出すではなく、利益を失わないためのヘッジ(それが本来の姿)の手段としてだけ使うべきなのに、どこかの大企業のように為替差益だけで数兆円も利益が得られるとなれば、手を出さずにはいられなくなってしまうのです。

 ヘッジだけを心がけていれば円安だ円高だと大騒ぎするような醜態を曝す事などは決して無いのです。

結論:健全な財務体質であれば時価であろうが簿価であろうがびくともしません。時価会計の問題点はマネーゲームに現を抜かしてしまい、簿価会計の問題点は資産の切り売りで食いつなごうという安易な方向に流れてしまう事にあるのです。本業を蔑ろにすることが問題の本質なのです。