月曜日, 1月 26, 2009

政府発行紙幣は借金では無い

 政府紙幣発行に対して白川日銀総裁は、政府発行紙幣も日銀券も紙幣に替わりは無いと批判したらしいが、民間銀行に過ぎない日銀に紙幣を発行させると言うことは国が日銀に借金をすることになり負債が増える(絶対に償還しない国債を日銀引き受けると言うならば話は別だが)が、政府発行紙幣はどこにも借金をする訳では無いので負債とはならない。極端なことを言えば政府が抱える財政赤字分の紙幣を発行して赤字国債を買い取ってしまえば負債は消えてしまうのである。それに対して理屈上は民間銀行に過ぎない日銀がとやかく言う権利はないのである。

 実際に、そんなことをすれば各国の中央銀行は政府発行紙幣を国際通貨として認めないという措置を講じてくる恐れがあるし、恐らくそうしてくるに違いない。それが政府紙幣が発行できないただ一つの理由なのである。日本も多額の紙幣を発行したためにハイパーインフレになったと言う過去があるが、それは終戦直後の何の生産能力も無い時(需要に対して供給がなかった)に行なったからであって、現在のように需要さえあればいくらでも供給が可能な時ならばハイパーインフレになどなるはずは無いのである。

結論:現在の日本の生産能力からすれば、いきなり数百兆円から1千兆円の紙幣を供給(定額給付に習えば一人頭600万円を配る)してもびくともしないのである。それで円の交換レートが半分になるなら輸出産業も大喜びだし、そもそもそれだけの内需が起こったら輸出どころか日本メーカーの海外生産品を輸入しなければいけない状況になるはずである。こんなことを書くと池田信夫は戯言だと言うんだよな。きっと。

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