月曜日, 1月 07, 2008

コンピュータは嘘つかない

 NHKのニュース番組でコンピュータの癌の自動診断システムが紹介されたそうだが、その中で女性記者が”コンピューターはうそつかないので(がんを)見逃さないで済む”という、トンでも発言をしたそうだ。これだと人間は癌でもないのに癌だと言ったり、癌なのに癌でないと偽るという意味に取れる。そこまで酷い医者がいるのかもしれないが、通常は判断を誤るという程度だと思う。

 話を元に戻すが、確かにコンピュータは馬鹿正直にプログラムのアルゴリズム通りに癌を診断してくれるが、それは嘘をつくとかつかないというレベルの話ではない。そもそもこの発言の裏にはコンピュータには誤謬はないというトンでも思想が隠れている。はっきり言って、この発言はオカルトだ。技術過信もここ迄行くと取り返しがつかないことになる。自動診断システムはあくまでも補助器具(勿論、まともな臨床経験もない医者よりはコンピュータの方があてになるだろう)だということを分かった上で人間が判断をするしかないのだ。それだって完璧な診断など神(そんなものがいるとして)でもなければ不可能。電気がなければ使えない器械をそこまで信じちゃ行けないのだ。

 コンピュータは、正しいアルゴリズムがプログラミングされていればその通りに診断をするが、意志を持たないコンピュータに嘘を付くという芸当など不可能だ。嘘を付くコンピュータが出来たら人間など皆殺しにされてしまうのだ。

結論:嘘をつかないのはインディアンだけである。

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